外務省・新着情報
令和4年9月20日
9月16日(現地時間同日)、山田賢司外務副大臣は、トルコのイスタンブールを訪問し、エルトゥールル号殉職者追悼式典への出席、黒海穀物イニシアティブ国連調整官による黒海からの穀物輸送に関する情勢ブリーフ、イスタンブール駐在の日系企業関係者との意見交換等を実施したところ概要は以下のとおりです。
- エルトゥールル号殉職者追悼式典への参加
16日、山田副大臣は、トルコ海軍主催のエルトゥールル号沈没事件(注)の殉職者追悼式典に出席しました。山田副大臣は、式典においてスピーチを行い、同事件の犠牲者に哀悼の意を表明し、2023年のトルコ共和国建国100周年、そして2024年の日本・トルコ外交関係樹立100周年という記念すべき年に向けて、両国間の友好関係を今後も更に発展させていく決意を表明しました。 - 黒海穀物イニシアティブ国連調整官による情勢ブリーフ
同日、山田副大臣は、穀物輸送に関する共同調整センター(JCC)のマフムド・アブドゥッラー(MR. AMIR MAHMOUD ABDULLA)黒海穀物イニシアティブ国連調整官から、黒海を通じたウクライナからの穀物輸出の再開合意に基づいて国連、トルコ、ウクライナ、ロシアの4者の間で運営されているJCCの設立経緯や現状について説明を受け、今後の見通しなどについて意見交換を実施しました。 - 日系企業関係者との意見交換
同日、山田副大臣は、イスタンブール駐在の日系企業代表者とトルコにおける企業活動やその課題などについて意見交換を実施しました。
(注)エルトゥールル号事件
1890年、オスマン帝国がエルトゥールル号にて使節団を派遣。明治天皇への謁見後、帰国時に和歌山県串本町沖で遭難、581人が死亡(9月16日)。付近住民の必死の協力で69人を救出、日本海軍の巡洋艦で丁重に送還。義捐金も多数寄せられた。この時の日本の官民を挙げての支援がトルコ人の心を打ったと言われ、悲劇的な事故ではあったが、両国の友好関係の原点になった。