首相官邸・新着情報

(台風第14号への対応及び国連総会への出発延期について)

 台風14号の被害状況を確認し、復旧に向けた対応に万全を期すため、本日予定していたニューヨークで開催される国連総会への出発は延期し、諸般の事情が許せば、明朝に出発したいと考えています。今年の国連総会のテーマは歴史的な分水嶺(ぶんすいれい)であります。ロシアのウクライナ侵略等により国際秩序の根幹が揺らいでいる今こそ、国連憲章の理念と原則に立ち返り、これをいかに実現するか、国連改革の必要性などを含め、日本の考え方をしっかり発信していきたいと思っています。この様々な課題につき、しっかりと議論をしていきたいと考えているところです。あわせて、英国のトラス新首相とのバイ会談を含め、様々なバイ会談、またCTBT(包括的核実験禁止条約)首脳級会合を始め、各種マルチの会合にも出席していきたいと考えます。そして台風14号については、本日、2度にわたり被害状況の報告を受け、適時的確な情報提供、被害状況の迅速な把握、警察・消防・自衛隊など関係機関が、災害応急対策に全力で取り組むこと等を改めて指示いたしました。また、既にTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)要員の派遣や、自衛隊の災害派遣を行っているところですが、復旧をより迅速、円滑に実施するべく、関係大臣に対し、被災自治体に明日から順次職員を派遣し、自治体などと一層緊密に連携、対応する体制を構築するよう指示したところです。人命を最優先に、被害の最小化を図りつつ復旧に向けて現地のニーズをきめ細かく把握し、政府を挙げて対応に万全を期してまいります。

(明日どのような状況であれば国連総会に出席するのかについて)

 もちろん状況をしっかり確認した上での判断となります。被害状況については、今、集まっている情報については、申し上げているような状況を確認していますが、やはり、ヘリコプター等上空からの被害確認、これが重要だと思います。明日、明るくなりましてから、すぐにその辺りをしっかり確認した上で、判断をしたいと考えています。今、申し上げたように国連総会、これは、国際的な秩序が今問われている、その中で日本がしっかりと発信できるかどうか、これも大変重要な課題であります。一方、災害、これは国民の命、暮らしが懸かっている。政治にとって最も大切な課題であります。この両者、政治としてしっかりと責任を果たすために、どうあるべきなのか。具体的な対応については、明日の状況をしっかり確認した上で、最終判断をしたいと考えています。

(出発延期による外交予定への影響について)

 日程を調整して、できるだけ当初の日程を完遂できるように、今、努力をしております。おっしゃるように、冒頭のいくつかの会合について調整を要していますが、できるだけ影響が出ないような調整を、外務省を中心に、今、行っている、こうした状況にあります。

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