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山口大臣閣議後記者会見録 (令和4年8月5日(金) 10:31~10:43  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。今日、私からは、トキと共生する里地づくり取組地域の選定結果について報告させていただきます。
 5月10日から公募を行っていたトキと共生する里地づくり取組地域について、6地域から御応募いただきました。有識者を含めた選定委員会で審査した結果、適切であると確認された5地域を取組地域として選定させていただくとともに、体制整備等に一部課題が見られた1地域については引き続き、審議を継続させていただくこととしました。今回、選定された5地域はトキと共生する里地の先進地である、佐渡市や環境省、農林水産省、国土交通省などの関係機関と連携しながら、トキの餌場やねぐらとなる自然環境の整備等に取り組んでいただくこととしています。かつてのように、国内各地でトキが空を舞う日の実現を向けて取組を進めてまいりたいと思います。詳細は報道発表資料を御覧ください。以上です。
 

2.質疑応答

(記者)時事通信の小高です。お願いします。今、トキの放鳥候補地に関する発表がございましたが、佐渡市以外での放鳥を目指す意義と、また選ばれた石川、あとは出雲の2地域に期待することをお願いします。
(大臣)トキというのは1度いなくなって、そして、これは中国から借りて、そして復活しているという意味で、ある意味で深い意味も込められているとは思うんです。そういう経緯のもとで、この佐渡でもって、トキが復活してきた。昔の日本にはトキもいろいろなところにいたようですから、そういう意味で環境の再生ということと1つ連動させて、このトキが日本の各地で見られると、飛んでいるというのは環境状況の再生ということにおいて大事になると思います。今後、本州等おいて、この選定された地方公共団体が主体となって、地域が主体となってトキが生息し、地域と共生できる環境整備に取り組んでいただきたいというふうに思います。こうした取組を通じて、里地・里山の保全・再生が進み、また、同時に地域の社会・経済の活性化につながることも期待しています。2025年頃までに選定された地域において、トキが生息していくために必要な環境整備を進めて、その後、進捗状況を確認した上で専門家の意見を踏まえて、放鳥の実施時期等を慎重に判断したいと思っています。
 
(記者)大臣、よろしくお願いします。新潟日報の遠藤と申します。トキの関係で伺います。今回、新潟県からはですね、長岡市などの地域が応募していたと思うんですけれども、今回、継続審議となったということで、先ほど大臣から「体制整備に一部課題が見られた」ということですけれども、それは具体的にどういうことになるか。今後、いつ後までに、この継続審議を終えるというかですね、その見通しについてお伺いいたします。
(大臣)これは地元の合意形成次第でということで、特にこのおおむねの選定要件を満たしていたと思います。その中で、この今、おっしゃっている体制整備及び役割分担等に関して、関係者間の合意形成について、一部課題が認められたということです。地元はしっかり、心合わせをしていただきたいと思います。
 
(記者)朝日新聞の関根です。よろしくお願いします。今のトキの件なんですけど、せっかくなんで、5つってどこになりますでしょうか。
(大臣)石川県9市町、島根県出雲市、宮城県登米市、秋田県にかほ市、そして、コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム、これは、茨城県、栃木県、埼玉県及び千葉県の18市町です。この5つです。
(記者)ありがとうございます。ちょっと別の話題なんですけれども、先日、福島の除染土の再生利用のですね、ワーキングがありまして、そこで、年度内にですね、実証事業を行うと、再生利用のですね、という方針が示されました。県外に大規模にその除染土を持ち出すというのは初めてになるということだそうなんですけれども、この取組の意義や狙いと、それから、年度内というのは、結構スケジュール的にはタイトかなと思うんですけれども、見通しとか、あるいはどんなことを環境省として働きかけていきたいと思っているのか、教えてください。
(大臣)8月3日に開催された会議で、福島県外で除去土壌の再生利用実証事業を行う予定と報告されたと、そういうことをおっしゃっているんだと思うんですけれども、除去土壌、これが、今、中間貯蔵施設に集まっていると。再生利用を進めることによって、できるだけその最終処分の対象となる土の量を減らしていきたい、そういうことが前提にあるわけですよね。で、飯舘村の長泥地区では、農業をやっている、南相馬で、盛土で、道路の関係のほうに使っている(※注)と、そういうことがまず最初にあります。その中で、福島県外でどういうふうにそれを利用できるかという話を発想しているわけですよね。データあるいは知見も蓄積してきている中ですから、安全性の確認も進んでいる。そういう意味では、再生利用の更なる拡大に向けて、今回、初めて福島県外でも実証事業の検討に着手した。関係自治体等との調整などを含めて、これから丁寧に進めてまいりたいというのが今の現状です。こういうことができるように、大学、あるいは関係省庁の専門家等から成るワーキンググループの助言をいただきながら、実証事業を進めることで、除去土壌の再生利用の拡大につなげていきたいと思っています。
(記者)すみません。年度内に、事務方の説明によると、着工して、モニタリングをしたいということなんですけれど。
(大臣)年度内に。
(記者)はい。
(大臣)年度内に実施できるよう、それに向けて特に関係自治体等との調整中だそうです。
(記者)分かりました。南相馬はあれですよね、一応やろうとしたけど、確か、できなかったという。南相馬で、その道路にという話がありましたけど。
(大臣)ごめんなさい。そこはできなかったというよりむしろ、南相馬市での盛土造成に取り組んできたというふうに認識しているんですけれどもね。ちょっと私まだ現場は見ていないんだけれども。
(記者)また後で、ちょっとじゃあ、はい。

(記者)NHKの安藤です。旧統一教会との関係についてお伺いいたします。以前の会見で大臣は、意識的に接触したという意識はないというふうにおっしゃっていたと思いますが、その後、一部報道で旧統一教会関係のイベントに祝電を送られていたと報じられました。このことについて事実であるのか、事実であるとすればどのような経緯であったのか、お伺いできますでしょうか。
(大臣)何か二、三、祝電、こういうのってどこでもそうだと思いますけど、いろんなところから頼まれたら全部出しますね。だから、そんな中で、機械的に出したようですけれども、全く意識はありません。
(記者)イベント、旧統一教会関係の。
(大臣)よく分からないけどね、どういう団体かというのはよく分かりませんけれども、事務所としては、祝電を出していただけますかといったら、出していたと。どの団体のお祭りがあっても、あるいは、誰かの慶弔事があっても、それは全部出していました。ここは出さない、あそこは出さないというのは、分からない。だから全部出しています。それはどこの事務所でもきっと同じことだと思います。でもここからは、そういうふうに意識ができるから出さないでしょうけどね。
(記者)その出されたときには、そういう旧統一教会との関係というのは分からずに出した。
(大臣)分からないですよね。というか、もう1回言いますよ。どっからでも来たものは全部出しています。よっぽどおかしい団体でなければ。で、このとき、この団体は分からないわけですよね。分かりますか。
(記者)今いろいろと問題が取り沙汰されていると思うのですけども、振り返ってみて、この旧統一教会のイベントに、その祝電を送っていたということについてはどのようにお感じになられますか。
(大臣)今、分かった段階で、もう、これから出しません。それだけです。
(記者)すみません、選挙の関係で、選挙を手伝ってもらったということは、これまでには。
(大臣)ないと思います。それは10万票前後いただいている中で、その投票された方はおられるかもしれませんけど、分かりません。
(記者)改めてなのですけども、今後はどのようなお付き合いをされていくか、ちょっと確認させていただけますか。
(大臣)先ほど申し上げたように、今後は祝電は出しません。
 
※注…実際はそのような実績はなく、「道路の関係で使用することも可能」という趣旨で発言したものです。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=BzVkNb-4Wdc&list=PL9Gx55DGS7x6h45ZmYE2D4y06yLCRW9kk 
 
 

(以上)

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