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令和4年8月15日
堀之内国際海洋法裁判所裁判官選挙候補と林外務大臣
報告する堀之内国際海洋法裁判所裁判官選挙候補と林外務大臣の様子

 15日、林芳正外務大臣は、日本政府が2023年6月に予定されている国際海洋法裁判所(ITLOS)裁判官選挙の候補として指名することを決定している堀之内秀久駐オランダ日本国特命全権大使兼国連海洋法条約(UNCLOS)担当大使による活動報告を受けました。概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、堀之内大使は、2023年ITLOS裁判官選挙の候補としての活動を中心に報告を行い、引き続き選挙に向けて精力的に活動していく旨を述べました。
  2. これに対し、林大臣は、海洋国家である日本は、UNCLOSを基礎とする海洋法秩序の維持及び発展に大きく貢献しているITLOSを重視し、ITLOSに対して人的側面でも積極的に貢献していく方針であることを踏まえ、外務省としても引き続き各国に対して堀之内大使への支持要請を積極的に行っていく旨述べました。
(参考1)国際海洋法裁判所(ITLOS)概要

  • (1)国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、UNCLOSの解釈・適用に関する紛争の司法的解決を任務として、1996年ドイツ・ハンブルクに設置された。21名の裁判官(任期9年間)で構成される。UNCLOSは1994年に発効し、現在の締約主体数は167か国及び1地域(EU)。我が国はUNCLOSを1996年に批准した。
  • (2)UNCLOS締約国会議において3年ごとに行われる選挙で7名ずつ改選され、次回の選挙は2023年6月の予定。
  • (3)我が国はこれまで、山本草二裁判官(1996年10月1日~2005年9月30日)、柳井俊二裁判官(2005年10月1日から現職)の2名をITLOS裁判官として輩出してきている。
(参考2)堀之内秀久大使略歴

 1957年生まれ。東京大学法学部卒。1980年に外務省に入省し、大臣官房参事官(兼国際情報統括官付)、大臣官房審議官(兼国際法局)、在中華人民共和国大使館在勤特命全権公使、在ロサンゼルス総領事、駐カンボジア大使等を歴任し、現在駐オランダ大使(兼国連海洋法条約担当大使)。

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