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2022年8月12日

岩田経済産業大臣政務官は、8月9日(火曜日)から8月11日(木曜日)にかけて、マレーシア国際貿易産業省主催の「東方政策40周年記念ビジネスセミナー」に出席するとともに、アズミン上級大臣兼国際貿易産業大臣、ムスタパ首相府大臣、タウフィック国営石油公社ペトロナスCEOと二国間会談等を行うため、マレーシアを訪問しました。また、パナソニックの「東方政策40周年記念式典」に出席、トヨタ現地工場を視察するとともに、現地企業等の関係者と意見交換を行いました。

1.東方政策40周年記念ビジネスセミナー

8月11 日、クアラルンプールにて開催されたマレーシア国際貿易産業省主催の「東方政策40周年記念ビジネスセミナー」に出席し、日本政府を代表して挨拶をしました。挨拶では、東方政策に基づく両国の協力の歴史を振り返るとともに、将来へ向けて、「アジア未来投資イニシアティブ(AJIF)」や「アジア・ゼロエミッション共同体構想」に触れながら、東方政策の新たな発展を目指していくと述べました。

2. アズミン上級大臣兼国際貿易産業大臣との会談

二国間の経済関係の深化に向けて、AJIFに基づくサプライチェーン多元化やアジア・デジタル・トランスフォーメーション(ADX)及び航空機産業協力などの進捗について確認するとともに、インド太平洋経済枠組み(IPEF)、CPTPPなど通商分野についても意見交換を行いました。

3.ムスタパ首相府大臣との会談

マレーシアの2050年カーボン・ニュートラル実現に向けて、「アジア・ゼロエミッション共同体構想」に基づいて、日本政府によるマレーシアの脱炭素化に向けた支援について説明しました。アジアの現実的な移行を支援する「アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)」を通じた両国企業の協業を促進し、特に、水素・アンモニアの活用や省エネ技術での協力を強化していく旨発言しました。また、二国間クレジット制度(JCM:Joint Crediting Mechanism)の検討加速について依頼しました。

4.タウフィック国営石油公社ペトロナスCEOとの会談

AETIに基づくマレーシア政府とのロードマップ策定においてペトロナス社が全面的に支援していることに謝意を示し、水素・アンモニア・CCUS・カーボンリサイクルなど低炭素技術の活用、特に、アンモニアの石炭火力発電所への混焼など実証を加速していきたい旨発言しました。
また世界で脱炭素化が進む一方、ウクライナ情勢に起因する世界的なLNG 供給不足が懸念される中、マレーシアからの40年にわたるLNG安定的供給にも謝意を示し、今後のLNGの継続的な安定供給についても協力を要請しました。

5.現地企業等との意見交換

マレーシア独立1963年の2年後の65年にマレーシアに進出したパナソニックが主催する東方政策40周年記念式典に出席し現地工場を視察し、2019年に第2工場を建設しハイブリッド車等を生産するトヨタの現地工場の視察を行ったほか、マレーシア日本人商工会議所との意見交換、マレーシアで活躍するスタートアップ企業との意見交換等を行いました。


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担当

通商政策局アジア大洋州課参事官 神谷
担当者: 加畑、加藤

電話:03-3501-1511(内線 3011)
03-3501-1953(直通)
03-3501-5898(FAX)

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