外務省・新着情報

令和4年8月5日
対面し、握手を交わす、林大臣とリム・ジョクホイASEAN事務総長の様子
正面を向き、記念撮影に応じる、林大臣とリム・ジョクホイASEAN事務総長の様子
林大臣とリム・ジョクホイASEAN事務総長による会談の様子

 現地時間8月5日午後1時00分(日本時間午後3時00分)から約20分間、ASEAN関連外相会議出席のため、カンボジア王国を訪問中の林芳正外務大臣は、リム・ジョクホイASEAN事務総長(Dato H.E. Lim Jock Hoi,Secretary-General)と会談したところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 林大臣は、リム・ジョクホイASEAN事務総長に対し、5年にわたる事務総長としての活躍に敬意を表するとともに、今回のASEAN関連外相会議の成功に向けた準備についても謝意を述べました。また来年の日ASEAN友好協力50周年に向けた機運を高める上で、リム・ジョクホイASEAN事務総長の豊富な経験に支えられたリーダーシップと、50周年事業へのASEAN事務局の積極的な参画と協力に期待を表明しました。

2 日ASEAN協力のレビュー及び将来の方向性

 林大臣は、2013年の日ASEAN友好協力40周年特別首脳会議で、ビジョン・ステートメントが採択されて以降、日ASEAN関係は、(1)平和と安定、(2)繁栄、(3)より良い暮らし、(4)心と心、の4つのパートナーシップに沿った包括的協力を通して大きく発展してきた旨述べ、ビジョン・ステートメント実施計画改訂版の100%の実施が達成されたことを歓迎しました。
 また、日本は、一貫してASEAN中心性・一体性を支持し、いち早く「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」支持も明確にし、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」とAOIPの実現に向け、具体的な協力を着実に実施している旨を述べました。
 更に、来年の50周年という歴史的な節目に、特別首脳会議を開催し、日ASEAN友好協力関係の将来のビジョンを打ち出す意向を改めて述べました。
 これに対し、リム・ジョクホイASEAN事務総長から、政治・安全保障、経済、社会・文化の各々の分野における日本の協力や共同体構築への貢献に対する高い評価とともに、ASEAN感染症対策センター(ACPHEED)や、新型コロナからの経済回復、日ASEAN統合基金(JAIF)、技術協力への日本の支援への謝意が表明されました。また、日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議の際に打ち出すビジョンにより日ASEAN協力がさらに強化されることへの期待が表明されました。

3 ミャンマー情勢

 林大臣は、ASEAN側の努力にも拘わらず、ミャンマー国軍がNLD元議員を含む被拘束者の死刑を執行したことに対し深刻に憂慮している旨述べました。また、日本は、引き続き、ASEAN防災人道支援調整センター(AHAセンター)を通じた人道支援など、ASEANの取組を最大限後押ししていく旨述べました。
 リム・ジョクホイASEAN事務総長は、日本のミャンマーへの人道支援に対する謝意を表明するとともに、引き続き日本と緊密に連携していきたい旨述べました。


発信元サイトへ