厚労省・新着情報

報道関係者各位

発疹等の症状を示し、サル痘への罹患が疑われた在日米軍関係者の男性1名に関して検査の結果、本日、サル痘の患者と確認されました。
我が国では、サル痘は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)において、4類感染症に指定されているところ、本日米側から通報を受けて以降、米側と緊密にやり取りを行っています。

患者に関する情報は、以下のとおりです。

年代 性別 症状 医療機関受診日 居住自治体
(居住地)
海外渡航歴
 
その他
20代 男性 頭痛、身体の痛み、寒気、倦怠感、発疹等 8月4日 東京都 なし
(発症前に海外から日本を短期訪問中の者との接触歴あり。)
・現在、在日米軍医療機関において入院中

報道機関各位におかれましては、御本人や御家族などが特定されないよう、個人情報保護に御配慮下さい。医療機関への直接の取材や問い合わせはお控えください。
 

国民の皆様へのメッセージ

サル痘は、サル痘ウイルスによる急性発疹性疾患です。主にアフリカ大陸に生息するリスなどのげっ歯類が自然宿主とされており、感染した動物に噛まれたり、感染した動物の血液、体液、皮膚病変(発疹部位)との接触による感染が確認されています。主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染します。これまでアフリカ大陸の流行地域(アフリカ大陸西部から中央部)で主に発生が確認されていましたが、2022年5月以降海外渡航歴のないサル痘患者が欧米等を中心に世界各国で確認されています。

サル痘の潜伏期間は7~14日(最大5~21日)とされており、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が0~5日続き、発熱1~3日後に発疹が出現、発症から2~4週間で治癒するとされています。
発熱、発疹等、体調に異常がある場合には身近な医療機関に相談するとともに、手指消毒等の基本的な感染対策を行ってください。

海外からの帰国者は、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。

なお、海外では、サル痘の予防に対しては、天然痘ワクチンが有効であるとの報告がなされており、ウイルスへの曝露後4日以内の接種で感染予防効果が、曝露後4~14日以内の接種で重症化予防効果があるとされています。国内で承認されている天然痘ワクチンについては、令和4年8月2日にサル痘の予防への適応が追加で承認されたところであり、国内において、接触者の方に対して必要に応じて投与するための臨床研究体制を構築しています。

 

令和4年8月05日(金)
【照会先】
厚生労働省
外   務   省
 

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