外務省・新着情報

令和4年8月4日
会談前に、カオ・キムホン・カンボジア首相補佐特命大臣と記念撮影を行う林外務大臣
林外務大臣がカオ・キムホン・カンボジア首相補佐特命大臣と会談を行っている様子

 現地時間8月4日、午後1時30分(日本時間午後3時30分)から約25分間、ASEAN関連外相会議出席のため、カンボジア王国を訪問中の林芳正外務大臣は、カオ・キムホン・カンボジア首相補佐特命大臣(H.E.Dr. KAO Kim Hourn, Minister attached to the Prime Minister)と会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     林大臣は、3年ぶりに対面でのASEAN関連外相会議開催を実現したカンボジアの尽力に敬意を表しました。また、両国関係は史上最良レベルにあると強調し、来年の両国外交関係樹立70周年に向けて更に連携を強化していきたい旨述べました。カオ・キムホン大臣よりは、安倍元総理の逝去に対し、改めて弔意の表明があり、安倍元総理の日カンボジア関係、メコン地域、さらにより広いインド太平洋地域における協力への貢献を高く評価するとともに、さらに日本との二国間関係及び日ASEAN関係を強化していきたいとの発言がありました。林大臣からは、この発言に対し、謝意を表明しました。
  2. 地域・国際情勢
  • (1)ミャンマー情勢
     林大臣は、ミャンマー国軍によるNLD元議員を含む被拘束者の死刑執行を深刻に憂慮している旨述べた上で、カンボジアがASEAN議長国としての役割をしっかり果たしていることを高く評価し、日本は、引き続き、議長国カンボジアを始めとするASEANの取組を最大限後押ししていく旨述べました。
     これに対し、カオ・キムホン大臣から、日本のASEANへの支援に謝意が示されるとともに、ミャンマー情勢への対応につき、引き続き日本と連携していきたいとの発言がありました。
  • (2)ASEAN関係
     林大臣は、ウクライナ情勢、南シナ海情勢、北朝鮮の核・ミサイル開発及び拉致問題といった地域・国際情勢について我が国の立場について説明しました。
     これに対し、カオ・キムホン大臣からは、カンボジアの立場について説明があり、多くの点で両国が見解を共有していることが確認されました。その中で、北朝鮮の非核化や拉致問題の解決への支持や、日本の掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」への支持についても表明がありました。
     また、林大臣は、カオ・キムホン大臣が次期ASEAN事務総長としてフン・セン首相から推薦されていることを踏まえ、ASEANに関する豊富な知見に基づくリーダーシップに期待している旨述べました。さらに、本年は日ASEAN友好協力50周年に向けた機運を高める上でも重要な年であり、本年のASEAN関連外相・首脳会議と来年の50周年の成功のために引き続き緊密に協力していきたい旨述べました。
     これに対し、カオ・キムホン大臣から、日本のASEANに対する支援への高い評価が示されるとともに、日本との連携を一層強化していきたい旨応答がありました。

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