外務省・新着情報

令和4年8月4日

 8月3日(現地時間同日)、エスワティニ王国の首都ムババーネにおいて、我が方、丸山則夫駐エスワティニ王国日本国特命全権大使(南アフリカ共和国にて兼轄)と、先方ディーパク・シャー国連世界食糧計画(WFP)エスワティニ事務所長(Mr. Deepak SHAH, Head of the Office, the World Food Programme in Eswatini)との間で、エスワティニに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額2億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

  1. エスワティニでは、近年恒常的に発生している干ばつに加え、熱波、洪水や新型コロナウイルス感染症の影響により農産物の収穫量が大幅減となり、更にはロシアのウクライナ侵略を受けた食料価格の高騰により、深刻な食料危機に陥っており、2022年には国民の約3割にあたる約34万人が食料難により危機的状況に陥ることが予想されています。
  2. この協力は、WFPを通じて、同国に対し食糧(とうもろこし、我が国政府米、豆類等)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図り、また、6月のG7エルマウ・サミットにて岸田文雄内閣総理大臣が表明した、グローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援の一環として、実施するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)エスワティニ王国基礎データ

 エスワティニ王国の面積は約1.7万平方キロメートル(四国よりやや小さい)、人口は約116万人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は3,580米ドル(2020年、世界銀行)。


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