外務省・新着情報

冒頭発言

ASEAN関連外相会議出席

【林外務大臣】明日、8月3日から6日まで、ASEAN関連外相会議に出席をするために、カンボジアのプノンペンを訪問をいたします。4日には日・ASEAN外相会議と、ASEAN+3外相会議、5日には東アジア首脳会議参加国外相会議と、ASEAN地域フォーラム閣僚会合、これが予定をされております。一連の会議が対面形式で開催されるのは3年ぶりということになります。
 ASEANは、我が国の長年にわたる緊密なパートナーであり、「自由で開かれたインド太平洋」、この実現に向けた要でもあります。FOIPと、それから「インド太平洋に関するASEANアウトルック」、この実現、また、来年の日・ASEAN友好協力50周年、これに向けまして緊密な協力を確認したいと思っております。
 また、今回の会議では、ロシアによるウクライナ侵略、東シナ海・南シナ海、北朝鮮、ミャンマーをはじめとする地域・国際情勢に関して、意見交換を行う予定です。その中で、日本の方針や考えをしっかりと説明し、関係国との連携強化を確認したいと考えております。
 更に、この機会に、ASEAN議長国であるカンボジア、また、他の参加国との間で会談等を実施する方向で調整中であります。私(林大臣)からは以上です。

ペローシ米国下院議長の台湾訪問

【朝日新聞 野平記者】アジアを歴訪中の米国のペローシ下院議長が、今晩にも台湾を訪問すると報じられています。中国の反発は必至で、米中関係の緊迫化が予想されますけれども、大臣の受け止めをお願いします。

【林外務大臣】ペローシ下院議長の外遊につきまして、日本政府としてコメントする立場にないと考えております。その上で一般論として申し上げますと、我が国としては、米中両国の関係の安定、これは、国際社会にとっても極めて重要であるというふうに考えております。

ASEAN関連外相会議

【時事通信 田中記者】ASEANの外相会合の関係なんですけれども、そこに出席された際に、日中ですとか、日韓の外相会談を行うご予定があるかどうかということと、あと、特に日中に関しては、就任後、まだ対面での会談というのがありませんが、中国との対話を重ねる必要性や意義について教えてください。

【林外務大臣】先ほど申し上げましたように、このバイについては調整中ですが、日中や日韓について何かまだ決まったことがあるというわけではございません。バイ会談が成立した国との間では、二国間関係や喫緊の地域・国際情勢等について、率直な意見交換を行う考えでございます。

旧統一教会との関係

【日本テレビ 森記者】霊感商法などが社会問題化した、いわゆる統一教会と政治家との関係が、次々と明らかになっていますが、林大臣自身も選挙支援など、何らか関係はお持ちでしょうか。また、いわゆる統一教会は、社会的問題となっている団体ですが、そのような団体と政治家が関わりを持つことについて、どうお考えでしょうか。

【林外務大臣】各閣僚、また国会議員の政治活動に関することにつきまして、政府としてコメントすることは差し控えたいと思います。
 一般論として申し上げますと、個々の政治家が、自らの政治活動において、責任を持った行動をすることは大切であります。また、社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場から、それぞれ丁寧に説明を行っていくことが大事であると考えております。
 なお、私(林大臣)個人について申し上げますと、御指摘の団体とは、何ら関わりがないということでございます。

安倍元総理大臣の国葬儀

【読売新聞 金子記者】安倍元首相の国葬について伺いたいと思います。外国要人の受入れ状況、準備状況について伺いたいということと、あと、どのような弔問外交の場にしたいのかについて伺いたいと思います。

【林外務大臣】7月22日、故安倍元総理大臣の「国葬儀」に関わる閣議決定を受けまして、我が国が外交関係を有する国等に対して、日時や場所等、安倍元総理の「国葬儀」に係る情報の通報を行ったところでございます。
 現時点で、具体的な参列者については、未定であります。引き続き、外務省として、省内に設置をいたしました「故安倍晋三国葬儀準備事務局」、ここを中心に、海外からの「国葬儀」への参列者に対する接遇等に遺漏なきを期していきたいと考えております。
 今回の「国葬儀」ですが、安倍元総理が憲政史上最長の8年8か月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力を持って、総理大臣の重責を担い、様々な分野で実績を残されたこと。また、外国の首脳を含む国際社会から、極めて高い評価を受けており、今回の事案に対しても、国内外から幅広く哀悼・追悼の意が寄せられていること等を勘案して、実施するものであります。
 国葬儀を執り行うことで、安倍元総理を追悼するとともに、我が国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くと、こういう決意を示していく所存であります。併せて、活力にあふれた日本を受け継いで、未来を切り開いていくと、こうした気持ちを世界に伝えていきたいというふうに考えております。

佐渡島の金山(世界遺産登録)

【テレビ朝日 澤井記者】「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録についてお伺いします。提出した推薦書の不備について、2月の28日には、ユネスコから既に指摘されていたということですが、その事実関係についてと、先週再提出を判断するまでの間、およそ5か月あったと思うんですが、地元の新潟県にも知らせていなかったということで、外務省として、どういった交渉をユネスコ側としていらっしゃったのでしょうか。

【林外務大臣】「佐渡島の金山」の推薦書につきましては、ユネスコ事務局から推薦書の一部に十分でない点があると、こうした判断が示された後、係る判断の再考を求めて、ユネスコ側と議論を続けてきたところでございます。文部科学省による働きかけとともに、外務省としても、様々なレベルで累次にわたり粘り強く働きかけを行ってきたところでございます。
 今般、「佐渡島の金山」の推薦書を再提出することとなったわけですが、外務省としても、文科省等関係省庁と緊密に連携して、引き続き、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
 本年2月のロシアによるウクライナ侵略を受けまして、本年6月にロシアで開催予定でありました第45回世界遺産委員会、これは延期をされまして、延期後の日程及び開催地並びに第46回以降の日程及び開催地は、現時点で未定であるため、「佐渡島の金山」に係る今後のスケジュールについて確たることを申し上げるのは困難でございます。

岸田総理大臣の中東訪問

【パンオリエントニュース アズハリ記者】
(以下は英語で質問)
 岸田総理大臣は、今月末にTICADに出席した後、サウジアラビア、UAE、及びカタールを訪問する予定と報道されていますが、この訪問の主な目的は何でしょうか。また、林大臣は岸田総理に同行されるでしょうか。

【林外務大臣】TICAD以後の岸田総理大臣の外国訪問の日程につきましては、まだ何ら決まったことはないということでございます。

ミャンマーでの邦人拘束

【NHK 岩澤記者】ミャンマーでの邦人の拘束について伺います。ミャンマーのヤンゴンで、20代の日本人男性が拘束されたとのことですが、日本政府が現在把握している最新の情報や、政府の対応状況についてお聞かせください。

【林外務大臣】在ミャンマー日本国大使館は、7月30日に、ヤンゴン市内で、デモを撮影していました20代の邦人男性が、現地警察に拘束されたことを確認をしております。
 同大使館は、ミャンマー当局に対して、当該邦人の早期解放を働きかけておりまして、引き続き、情報収集に努めるとともに、早期解放を求めてまいります。
 また、邦人援護の観点から、ご家族への連絡等、できる限りの支援をしてきておりまして、引き続き、適切に対応してまいりたいと考えております。

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