外務省・新着情報

令和4年7月4日

 7月2日(現地時間7月1日)、カーボベルデ共和国の首都プライヤにおいて、我が方、伊澤修駐カーボベルデ共和国日本国特命全権大使と、先方ミリアン・ジャミラ・セナ・ヴィエイラ・カーボベルデ共和国外務・協力閣外大臣(H.E. Ms. Miryan Djamila Sena VIEIRA, Secretary of State of Foreign Affairs and Cooperation of the Republic of Cabo Verde)との間で、供与額2億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. カーボベルデは島嶼国であり、耕作可能な土地が全国土の面積の約1割に過ぎないため、主食である米及び小麦を含む国内で消費される穀物の約8割を海外からの輸入に頼っています。また、近年は干ばつの影響で、国内の農業事情は大変厳しい状況にあります。そのような中で、新型コロナウイルス感染症の流行により観光分野に依存する同国経済は深刻な影響を受けており、また、ウクライナ情勢を受けて国内の食料価格が高騰するなど、同国の食料事情は急速に悪化しています。
  2. この協力は、カーボベルデの食料安全保障の確保を目的とし、先月のG7エルマウ・サミットにて岸田総理大臣が表明した、グローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援の一環として、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  3. また、我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)カーボベルデ共和国基礎データ

 カーボベルデ共和国の面積は約4,033平方キロメートル(日本の滋賀県程度)、人口は約55.6万人(2020年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は3,060米ドル(2020年、世界銀行)。


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