外務省・新着情報

令和4年6月23日

 6月23日、日中高級事務レベル海洋協議団長間協議として、船越健裕アジア大洋州局長と洪亮(こう・りょう)中国外交部辺境海洋事務司長との間でテレビ会議を実施しました。

  1. 双方は、東シナ海を始めとする海洋・安全保障分野の様々な課題について率直な対話を行いました。
  2. 日本側から、尖閣諸島の周辺海域を巡る情勢、我が国周辺海空域における中国の活発化する軍事活動、東シナ海における一方的な資源開発や我が国の同意を得ない海洋調査及び日本海の大和堆周辺水域における違法操業等の海洋・安全保障分野の課題に関し、我が国の立場に基づき強い懸念を改めて申し入れ、中国側の対応を強く求めました。
  3. 双方は、日中の海洋調査活動の相互事前通報の枠組みを遵守することの重要性で一致しました。また、双方は、東シナ海資源開発に関する「2008年合意」の実施に向けて意思疎通を続けていくことを確認しました。
  4. また、双方は、日中海上捜索救助(SAR)協定に基づく海上捜索救助協力、「日中防衛当局間の海空連絡メカニズム」の「日中防衛当局間のホットライン」の早期開設に向けた調整等の海洋分野における具体的な協力・交流を推進していくことを確認しました。
  5. また、第14回日中高級事務レベル海洋協議全体会合を、年内の双方にとって適切な時期に開催すべく、引き続き調整していくことで一致しました。

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