厚労省・新着情報

(令和4年4月15日(金)8:46 ~ 8:53 衆16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に冒頭発言はありません。

質疑

記者:
新型コロナウイルス対策についてうかがいます。先日、政府は沖縄県にリエゾンチームを派遣しました。第6波の初めは沖縄で感染が先行して拡大し、他の地域が後を追うような形になりましたが、現在再び、沖縄で感染拡大傾向が顕著です。厚生労働省として現状をどのように分析していますか、第6波との共通点、相違点など新たにわかった特徴はありますか。
大臣:
沖縄県の感染状況については、先日(4/13)のアドバイザリーボードにおきましても、新規感染者について、高齢者の増加が顕著であり、今後、他の地域でも高齢者の感染状況を注視していく必要があることや、また、足下の病床使用率が上昇していること、などについての評価・分析が行われています。
 また、沖縄での感染拡大の要因については、過去のADB(アドバイザリーボード)における報告等によりますと、1月の感染拡大については、オミクロン株の影響や年末年始の人の移動の接触などがその要因として挙げられており、今般の感染拡大については、渡航を契機とした感染拡大である可能性が指摘をされています。
 引き続き、沖縄県をはじめ全国の感染状況を注視しつつ、各都道府県と連携しながら、対応していく必要があると思っています。沖縄のリエゾンチームは、今、沖縄県とも連携を深めておりますので、沖縄に対する対応もしっかりと進めていきたいと思います。
記者:
関連してですが、先日のADB(アドバイザリーボード)で全国の感染状況について、一部の地方都市では感染が拡大している状況との認識が示されました。知事の中にはもう第7波に入ったとの認識を示すような方もいらっしゃいますが、大臣の現在のご認識はいかがでしょうか。
大臣:
現在の感染状況については、大都市部では感染レベルは高いものの増加速度は比較的緩やかな傾向である一方で、一部の地方都市では急速に感染が拡大していまして、今後の動向を特に注視する必要があると、これはアドバイザリーボードでも指摘されていることです。また、感染者数増加の要因としては、接触機会の増加や、BA.2系統への置き換わりというようなことが考えられると評価・分析されています。感染力がより強いとされるBA.2系統への置き換わりをはじめ、今後の動向に注視していく必要があると思っています。
 オミクロン株については、重症化率は低いものの、高齢者等への感染が急速に拡大した場合には重症者数が増加することが懸念されることはご理解をいただいている訳ですが、高齢者等の重症化リスクに対する対策の重点化・迅速化も現在、厚労省は各県と一体となって取り組んでいるところであります。
 具体的には、「全体像」で整備してきた保健医療提供体制をしっかり稼働させることですが、特にオミクロン株の特徴に対応するために、3回目接種をより急ぐこと、保健所による健康観察について65歳以上の高齢者にある程度重点化していくこと、積極的疫学調査についても高齢者施設等のハイリスク施設等に重点化すること、ハイリスク施設での頻回な検査の実施、高齢者施設における医療提供体制の強化、こうしたことに、具体的に今、取り組んでいるところです。
 再び感染が再拡大する可能性も懸念される中で、政府として引き続き「最大限の警戒」を保ちながら、保健医療提供体制をしっかりと稼働していくように、「全体像」の枠組みをより重点化、また迅速に見直すことによって、今後とも果断に対応していきたいと思っております。
記者:
先ほど仰った、再拡大に向けての対策ですが、お伺いすると、今の段階では高齢者施設への対応と3回目接種の推進、この二つにやはり注力する段階で、まだ行動制限とかそういったものを呼び掛ける段階にはないとのお考えでしょうか。
大臣:
どのように沖縄の実態を分析して、沖縄など今特に感染が進んでいるところで、どのように対応していくかということは、これはまた個別に知事のご意見等も聞いていくわけですが、今行動制限を特に強めていくということよりも、厚生労働省の立場として言えば、まずは3回目接種や、あるいは高齢者、特にリスクの高い高齢者施設等の医療提供体制だとか、そうしたことや、保健所や医療提供体制全般のいわゆる逼迫に備えた、あらかじめの体制整備とか、そういうことをしっかりと取り組んでいくということであります。
 それから一般的に言って、この連休前からゴールデンウィークにかけて、一般的な意味での基本的な感染対策については、マスクをしていただくとか、しっかりと消毒をしていただくとか、換気をしていただくとか、三密にならないようにするとか、そういうことについては、もちろん引き続き国民の皆様にご協力をいただきたい。今また感染の状況がこういう事態でありますから、そうしたことについては国民の皆様のご協力をいただきたいと思っています。

(了)

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