文科省・新着情報

1.日時

令和4年5月26日(木曜日) 15時00分~17時00分

2.場所

オンラインにて開催

3.議題

  1. 令和4年度研究評価計画(案)について
  2. 航空科学技術分野研究開発プラン(案)について
  3. 研究開発プログラム評価の進め方について
  4. その他

4.出席者

委員

科学技術・学術審議会臨時委員  李家 賢一【主査】
科学技術・学術審議会専門委員  浦松 香津子
科学技術・学術審議会専門委員  河合 宗司
科学技術・学術審議会専門委員  佐藤 哲也
科学技術・学術審議会専門委員  武市 昇
科学技術・学術審議会専門委員  戸井 康弘
科学技術・学術審議会専門委員  冨井 哲雄
科学技術・学術審議会専門委員  山岡 建夫
科学技術・学術審議会専門委員  和田 雅子

文部科学省

大臣官房審議官(研究開発局担当)  原 克彦
研究開発局 宇宙開発利用課長  福井 俊英
研究開発局宇宙開発利用課 宇宙連携協力推進室長  須藤 正幸
研究開発局宇宙開発利用課 専門職  岩田 邦宏

オブザーバー

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)

5.議事録

1. 開会

【岩田専門職】 定刻となりましたので、ただいまから科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 航空科学技術委員会(第73回)を開会いたします。
 本日はオンラインにより御出席いただき、ありがとうございます。私は事務局を務めさせていただきます宇宙開発利用課の岩田と申します。どうぞよろしくお願いします。本日の委員会開始に当たり、航空科学技術委員会委員12名のうち、8名の委員に御出席いただいております。定足数である過半数を満たしていることを御報告いたします。このほか、オブザーバーとしてJAXAや関係省庁にも御出席いただいております。個別の御紹介は、お手元の出席者一覧をもって代えさせていただきます。
 続いて、資料の確認でございますが、本日の配付資料については議事次第に記載されており、あらかじめ電子メールにてお送りしております。資料の過不足やその他お気づきの点がありましたら、チャット機能にて事務局までお知らせください。
 それでは、以後の議事につきまして、李家主査にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
【李家主査】 李家です。今日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。では、第73回航空科学技術委員会を始めさせていただきます。

2. 議事

(1)令和4年度研究評価計画(案)について

【李家主査】 最初の議題に入りまして、1番、令和4年度研究評価計画(案)についてです。これは、昨年度の航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン最終とりまとめを行った事項に関して、今年度の研究評価計画を示したものになります。では、まず事務局から御説明をお願いいたします。
 
【岩田専門職】 お手元の資料73-1-1、令和4年度航空科学技術委員会における研究評価計画(案)を御覧ください。令和4年度航空科学技術委員会における研究評価計画(案)について説明させていただきます。
 まず、評価の目的です。国が定めた政策や研究開発プログラムの目的や目標を達成するために実施される個々の課題ごとに評価することにより、実施の当否を判断するとともに、実施されている研究開発の質の向上や運営改善、計画の見直し等につなげる。航空科学技術委員会は、文部科学省における研究及び開発に関する評価指針に基づき、令和4年度の研究開発課題の研究評価について以下のとおりと考えております。
 続いて、2ポツ目、評価対象課題についてです。昨年度2月にとりまとめました「航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン最終とりまとめ」に従い、大きく三つのくくりとして記載しました。既存形態での航空輸送・航空機利用の発展に必要な研究開発(仮)、次に次世代モビリティ・システムによるさらなる空の利用に必要な研究開発(仮)、デザイン・シナリオを実現するための基盤技術の研究開発(仮)とさせていただいております。
 仮については、このあと議題2で御議論いただく研究開発プランと連動するものでありますので、そちらを踏まえて記載を決めていきたいと思います。仮ではございますが、まず、これらについて今年度は事前評価を行っていくことを計画しております。事前評価については、今年度プログラムが並行して進行していることもあり、計評分科会の事務局より、8月の計評分科会に提出できるよう事前評価を行うように指示されております。今年度、中間評価、事後評価はございません。
 続いて、3ポツ、評価方法に移ります。事前評価。航空科学技術委員会において、課題の概要について事務局より説明、委員から質疑応答、討議を行うとともに、評価票案について検討を行い、取りまとめを行う。評価結果は研究計画・評価分科会で決定されます。評価票については、計評分科会から提示されたフォーマットを使用します。参考資料1に計評分科会から提示されたフォーマットを添付しております。
 続きまして、4ポツ、留意事項です。利害関係者の範囲。評価を実施するに当たって、評価指針にのっとり、公正で透明な評価を行う観点から、原則として利害関係者が評価に加わらないようにする。ただし、利害関係を有する可能性のある者を評価に加える必要がある場合には、その理由や利害関係の内容を明確にする。また、以下のいずれかに該当する委員は当該課題の評価に加わらないこととする。丸1評価対象課題に参画している者、丸2被評価者―実施課題の代表者と親族関係にある者、丸3利害関係を有すると自ら判断する者、丸4委員会において評価に加わらないことが適当であると判断された者。その他としまして、必要に応じて、会議の開催に代えてメール等の手段により委員の意見を提出することができるものとする、評価の実施に当たって、その他必要となる事項については別途定めるものとするとしています。
 令和4年度航空科学技術委員会における研究評価計画(案)についての説明は以上です。
 
【李家主査】 どうもありがとうございました。
 ただいま御説明がありましたとおり、昨年度までずっと議論してきました航空科学技術分野に関する研究開発ビジョンに関して、次の議題にも関連してきますけれども、それを踏まえて、既に対象となる課題を考えて整理していただいたと考えております。
 今の御説明を踏まえて、御意見等がありましたらお願いいたします。お手を挙げていただいても結構ですし、発言いただいても結構です。
 いかがでしょうか。今、御説明を聞かせていただきましたけれども、事前評価をこれから短い期間で3本行わなければならない予定になっているかと思います。基本的に、形態としては例年どおりのフォーマットに従うけれども、新しい研究開発ビジョンに従ってこれから評価をしていくことになると思いますが、特にお気づきの点はございませんでしょうか。
 
(「なし」の声あり)
 
【李家主査】 そうしますと、この研究評価計画の案については、おおむね委員の皆様の御了解を得られたと考えさせていただきます。どうもありがとうございました。
 

(2)航空科学技術分野研究開発プラン(案)について

【李家主査】 それでは、次の議題、2番目、今日のメインの議題になると思いますが、航空科学技術分野研究開発プラン(案)について、事務局から御説明をお願いいたします。
 
【岩田専門職】 お手元の資料73-2-1、航空科学技術分野研究開発プラン(案)を御覧ください。こちらのフォーマットは、前回2月の第72回当委員会で御紹介いたしましたが、計評分科会から決定を受け、事務局で必要事項を案として記入させていただきました。
 1ポツ、プランを推進するに当たっての大目標、国家戦略上重要な基幹技術の推進、施策目標9-5に当たります。概要、航空科学技術分野の研究開発及び利用の推進については、産業競争力の強化や経済・社会的課題への対応に加えて、我が国の存立基盤を確固たるものとするものであり、国家戦略上重要な基幹技術として、長期的視野に立って継続的な評価を行う。
 2ポツ、プログラム名、航空科学技術分野研究開発プログラム。概要、第6期科学技術・イノベーション基本計画期間を含む今後の10年程度を見通しつつ、今後、文部科学省として推進すべき個別具体の研究開発課題として、研究開発プランとしても位置づけている航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン最終とりまとめの実現に向けた活動を進める。
 上位施策として、航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン、未来社会デザイン・シナリオを実現する具体個別の研究開発の取組。
 1ポツ、既存形態での航空輸送・航空機利用の発展に必要な研究開発。ア、脱炭素社会に向けた航空機のCO2排出低減技術の研究開発、イ、超音速機の新市場を開く静粛超音速機技術の研究開発、ウ、運航性能向上技術の研究開発。
2ポツ、次世代モビリティ・システムによる更なる空の利用に必要な研究開発。ア、国土強靭化等を実現する多種・多様運航統合・自律化技術の研究開発、イ、宇宙輸送にも適用可能な水素燃料適用技術の研究開発。
 3ポツ、デザイン・シナリオを実現するための基盤技術の研究開発と記載しております。
 続いて、2枚目の研究開発プログラムでございます。こちらは、参考資料2で配付しております従来の施策マップに相当するものでございます。こちらの点線または実線の矢印の中に記載されていますのは、別紙に添付いたしました航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン最終とりまとめ、11ページの5ポツ、未来社会デザイン・シナリオを実現する具体個別の研究開発の取組に示した項目5.1、ア、イ、ウ、項目5.2、ア、イ、それから項目5.3を模式的に記載したものとなります。これまでの研究開発計画に代わりまして、各分野を俯瞰しやすくテーマごとに分類し、その内容も伝わるように工夫してまいりたいと思います。
 表の中の一番上の点線で囲われているところは、既存形態での航空輸送・航空機利用の発展に必要な研究開発として、一つ大きなくくりでまとめています。この中には、一番上の実線で囲われている四角の中に、脱炭素社会に向けた航空機のCO2排出低減技術の研究開発、次の実線で囲まれている四角の中に、超音速機の新市場を拓く静粛超音速機技術の研究開発、一番下の実線で囲われている四角の中に、運航性能向上技術の研究開発を記載しています。これを点線で大きくくくりまして、この研究開発から得られる成果として、右側の実線の四角で囲っております、より速く、より正確に、より快適に、より無駄なくといったユーザー個々のニーズに細かく対応した高付加価値のサービスが提供される、これを得られる成果として書かせていただいております。
 次に、点線の枠の真ん中の次世代モビリティ・システムによる更なる空の利用に必要な研究開発。この中には、実線の四角で囲んでおります国土強靭化等を実現する多種・多様運航統合・自律化技術の研究開発、その下の実線で囲われています宇宙輸送にも適用可能な水素燃料適用技術の研究開発、この二つを次世代モビリティのシステムによる更なる空の利用に必要な研究開発とし、この開発で得られる成果として、右側の実線で四角く囲っております、次世代モビリティの安全な運航を可能とする技術が、電機産業・自動車産業をはじめとする航空以外の分野の技術や宇宙技術、デジタル技術等と融合しつつ確立と記載させていただいております。
 最後に、一番下の点線で囲われていますデザイン・シナリオを実現するための基盤技術の研究開発。実線の四角の中には、航空機ライフサイクルDX技術の研究開発と記載し、点線のデザイン・シナリオを実現するための基盤技術の研究開発で得られる成果として、新たなニーズや社会の変化に対応した新しい発想を取り入れながら持続可能な航空産業への転換を図りつつ、国際競争力を強化と記載させていただいています。
 また、表の上に行きまして、アウトプット指標、アウトカム指標を書かせていただいております。アウトプット指標、航空科学技術の研究開発の達成状況(JAXAが実施している共同・委託・受託研究数の観点も含む)、アウトカム指標、1、航空科学技術の研究開発における連携数(JAXAと企業等との共同・受託研究数)、2、航空科学技術の研究開発の成果利用数(JAXA保有の知的財産(特許、技術情報、プログラム・著作権)の供与数)、3、航空分野技術の国内外の標準化、基準の高度化への貢献。
 こちらにつきましては、8月に予定している計評分科会において、分野別研究開発プラン及び分野別研究開発プログラムを決定することとしております。ですから、7月までに確定させていただきたい内容になります。なお、こちらの案については、計評分科会の事務局にて並行で確認を取っており、今後修正を依頼されることもあります。
 航空科学技術分野研究開発プラン(案)についての説明は以上です。
 
【李家主査】 どうもありがとうございました。
 それでは、この資料に関して、ただいまの御説明を踏まえて御質問等がございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。武市委員、お願いします。
 
【武市委員】 都立大の武市です。今のこの画面で共有されている表について、昨年度の委員会でたしか過去から書くというところがポイントだという話をしたと思うのですが、この左側の空白が非常に大きくあるところで、次世代モビリティや基盤技術に関してはあるのかどうか分かりませんが、やはり過去の研究からつながりのあるものはそのつながりを分かるように書いておくべきではないでしょうか。それが一つ目です。
 
【須藤室長】 ありがとうございます。この記載の仕方について少し検討させていただきたいと思います。

【武市委員】 あともう一つ、これは実は昔から疑問に思っていたのに恥ずかしくて言い出せなかったのですが、アウトプット指標、アウトカム指標とありますね。非常に似た言葉で違うものを指していますが、それぞれどういうものと捉えたらよろしいですか。
 
【須藤室長】 現行の研究開発計画の審議の際に議論いただいているものでありますけれども、アウトプット指標とは、実際に研究を進めることによって出てくるものとして、JAXAが実施している共同研究や受託研究のような研究の裾野の広がりの部分をアウトプットとしています。それに対して、アウトカムのほうが、出てきた研究のアウトプットに対して、技術の実装や社会に対して進めていくものについて整理したものであり、JAXAが企業と実施している研究課題数や知的財産の供与数をアウトカムと決めて、今まで運用してきているところです。
 
【武市委員】 そうすると、この委員会でよく「出口」という言い方をしますが、その出口に対応するところがアウトカム、そして研究活動の達成度やその成果がアウトプットという認識ですね。ありがとうございます。
 それから、この括弧の中に共同研究・受託研究数とあるんですけれども、この場合だと単純に数だけではなくて、何かしらの形で規模なども評価できたらいいのではなかろうかと思います。
 
【須藤室長】 ありがとうございます。これは定量的な指標ということでまず数を示していますが、実際に評価なり振り返りを行うときは、それぞれの共同研究がどういった内容や規模でやっているかをしっかりと確認ができるようにしたいと思います。
 
【李家主査】 ほかに。河合委員、お願いいたします。
 
【河合委員】 ありがとうございます。私は昨年度から入ってあまり詳しくないんですけれども、これをぱっと見たときに、例えば二つ目の超音速機の開発の概要ですが、特に1行目などは、JAXAでも何十年か前からやっていることと同じ内容が書かれているように感じてしまいます。また、ほかのところでやっていることが記載されている気もしますけれども、やはりこれらについても、今までどんなことが行われていて、企業の方との共同研究が評価の出口基準としてあるのであれば、企業の方々からどういうニーズがあってこういうものにつながっているのかということが分かるように整理していただけると、私としてはありがたいです。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。超音速機に関しては次回以降に事前評価の中で、過去の部分、または共同研究している企業、もしくはニーズの部分について確認し検討したいと考えております。
 
【河合委員】 分かりました。ありがとうございます。
 
【和田委員】 よろしいでしょうか。日本女性航空協会の和田です。
 
【李家主査】 はい、和田委員。
 
【和田委員】 ありがとうございます。私は5年ほど前からおりますので、前の流れが大体分かるんですけれども、途中から、例えば1年前あるいは数年前から入ると、つながりが分からないので、今年2022年からの5年間という形で書かれていると少し分かりづらいと私も思いました。
 あとは、今後の10年程度を見通しつつということで書かれているんですけれども、こちらのプログラムの案はこれからの5年間という形できれいに5年分を同じ年月で書かれています。これは何か意図があるんでしょうか。それぞれの研究によって長さは変わってくると思うのですが、ここの中ではまだそこまでは決めていないから、この5年間という矢印になっているのか、そこを確認させていただきたいと思います。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。こちらの5年間ですが、第6期の科学技術・イノベーション基本計画をベースとして記載いたしておりますので、5年という表記にさせていただいております。前回の当委員会でも線表の時間軸をずらすことができるのかという質問があったと記憶しております。それについて私から計評分科会の事務局に確認したところ、ここの年数についてはフレキシブルに各委員会の中で動かしていいと伺っておりますので、今年度については、まず5年で計画させていただき、今後、毎年このプログラムについては変更することができますので、年度を増やしていくことも可能かと考えております。
 
【和田委員】 ありがとうございます。むしろ、これより短くなることはありませんね。
 
【岩田専門職】 はい、短くする予定は事務局としてはありません。
 
【和田委員】 ありがとうございます。
 
【須藤室長】 少し補足させていただきますと、これまで御議論いただきました研究開発ビジョンの中に記載したものを割と素直にこのフォーマットの中に書き込んでいます。ですから、この矢印の中には、当然5年くらいを一つの単位とする研究も含まれていれば、それ以上長くやっていく研究も含まれていると思っていて、そういった意味で、この矢印は事前評価や中間評価をしていく中で変更していく部分もあるかと思っております。
 実際に中間評価をやることによって、少し早めに終了したほうがいいという研究課題が出てくれば、終了する場合もあるかと思います。そういうときは、矢印の記載を変更するなどしながら、毎年度の研究評価計画を立てて実施していくことになると思います。
 
【和田委員】 ありがとうございました。
 
【李家主査】 ほかにいかがでしょうか。浦松委員、お願いいたします。
 
【浦松委員】 浦松です。御説明ありがとうございました。
 これを見させていただき若干違和感を覚えた点が一つありまして、一番上の既存形態での航空輸送・航空機利用の発展に必要な研究開発のところの一番右に、より速く、より正確に、高付加価値サービスが提供される、これが目的というかアウトカム成果になると思いますが、今、既存形態での航空輸送で一番求められていることは、一番上にある脱炭素社会に向けたCO2排出削減や環境適合性であって、高付加価値サービスの提供ではやや弱いという気がします。もっとこの重要性が書かれてもいいという気がしましたので、述べさせていただきます。
以上です。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。まず、記載は研究開発の最終とりまとめの文章を記載しましたが、今の御意見を承りまして、「より速く」から始まります「高付加価値」のところをもう少し具体的に、「脱炭素社会に向けたCO2排出削減」を含む文章にしようと思います。
 
【李家主査】 ありがとうございます。そうですよね、今御意見を伺っていて、今日の資料にはついていませんけれども、例の航空科学技術分野に関する研究開発ビジョンの最終とりまとめの概要、ピラミッドの絵が描いてあるものを作ってきましたが、そこの既存形態の説明ですと、「より速く」以上に重要なものとして、今御意見いただいたような環境問題に関わるようなことを重要視して我々も議論していたと思うので、その辺を事務局で見直していただければと思いました。
 ほか、いかがでしょうか。ほかにございませんか。では、私からよろしいでしょうか。
 今日の資料を拝見し、前回の航空委ではフォーマットだけ示していたので、初めて中身を入れていただいた格好で、1ページ目の研究開発プランは、必要な情報として上位施策の多くの項目があるものの説明を入れていただいています。1枚にまとめなければならないので、これ以上書き込むことは無理でしょうし、今までの議論にのっとってうまく作っていただいたと感じております。
 それから、2ページ目の線表のほうですが、大きな三つの計画が2022年から点線で始まっていて、その中に三つ、あるいは二つ、個別のものも書いていただいていて、その辺ははっきり分かるのですが、今まで御意見をいただいていたとおり、確かにこのままだと5年間べったりと同じことをやるように見えてしまうので、もう少し今の段階で分かる範囲でメリハリをつけられると本当はいいのかなと感じています。今日の参考資料2につけていただいている、これまでの線表は結果的にこうなったということですが、どの時点でどういったことをやってきたかが分かり、そして、あるときに終わって次に進んでいることが見えるので、そのような格好でこの新しい2ページ目もなっていけばいいと期待しております。
 そういう意味では、先ほど河合委員に御指摘いただいたように、超音速機に関して、これまでいろいろやってきたものが今回のフォーマットだと、今ちょうど画面に出ています参考資料2の施策マップの左下のほう、静粛超音速機関係のいろいろな研究開発が2019年まで来ていて、その流れとして2022年から超音速機関係の話が今後入ってくるように読めます。恐らくこのフォーマットへの合わせ方で書き込めなかったのかとは思いますけれども、もし工夫できるならば、過去のことがもう少し見えるようになるとありがたいと思います。このフォーマットですと、過去の今示されている施策マップと意味合いが若干違うところがあるのは仕方がないと思いますが。
 それから、もう1点は、先ほどぱっと見とありましたけれども、私も、この資料の2ページ目の右のほうが本当に煩雑としていて、2022年から5年間、どれも同じような密度でべったりやるように書いてある気がします。先ほど須藤室長もおっしゃいましたが、この中に短い期間で終わるものなどもありますよね。今私が見ているのは点線の中の実線の矢印で、上に三つあって、真ん中に二つ、一番下に一つあるもので、その四角の中に各項目がいろいろと書かれていますけれども、それが全て同時に今年度から始まって5年間続くのかというと、そんなことはないと思っております。
 先ほど須藤室長もおっしゃったとおり、この辺りは今後の事前評価等をすることによって、どこに重点を置いてどこからやり始めるかといったことが見えてくると思います。毎年見直せるというお話でしたので、ぜひその辺りを、軽いものと重いものとか、現在やらなければいけないこととか、あといつ頃までに終えなければならないといったことが分かるような表にどんどんモディファイしていっていただけると非常にありがたいと思います。2030年度を超えて2035年頃には次の世代の航空機も出てくるはずですので、それに向けて今やっておかなければならないことはどれか、そういうことが分かる表にしていただけないでしょうか。今後これを使いながら評価を行っていくことになりますし、過去の経緯等もそこにデータとして残りますので、何かそういう工夫をしていただけるとありがたいと思っております。取りあえずは新しいフォーマットに何かを書かざるを得ないとは感じていますけれども、メリハリのついた分かりやすい格好に是非お願いします。
 今回の資料の最後、研究開発ビジョン最終とりまとめのところにページに別の線表が書かれていて、これはまた細かくなってしまって煩雑なのですけれども、ぱっと見ると、2022年頃から始めるものと少し遅れて2024年頃から始めるものとが分かれています。この緑色、だいだい色、黄色が我々の2ページ目でいう点線の枠になって、灰色で三つや二つに分かれているところが我々の黒い線だと思いますが、黒い枠組みの中でも、この絵でいうと灰色の1個1個でも、結構始まりと終わりが微妙に違っています。将来的にこれを評価等しながら、より実際に沿った、本当にいつから始めなければいけないかということが分かるような表にしていただけるとありがたいと思います。
 勝手なことを申し上げましたけれども、今回は、せっかく新しい研究開発プログラムのこういう線表を作れる時期ですので、より使いやすい、また評価のときに分かりやすく説明しやすい線表にどんどん毎年改善していっていただけたらと思います。
 すみません、私ばかりしゃべってしまいました。半分感想ですが、そんなことを感じましたので申し上げました。いかがでしょうか。今、私が言いましたことに対し、事務局から何かコメントがございますでしょうか。
 
【須藤室長】 ありがとうございます。確かに工程表もあるのですが、これは、一例としてこういうような形で進めることもあり得るということで参考でつけています。しっかりと個別の研究課題の中身をチェックしながら、今後もう少しメリハリのある、分かるような工程を引けるように少し資料を修正していきたいと思います。
 
【李家主査】 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。
 武市委員、お願いいたします。
 
【武市委員】 ちょうどこの表でいいんですけれども、やはり2ページ目の表だと現実的に細かいところまでは書けなさそうなので、こういった資料がくっついているといいという気はします。
 それで、今の李家先生のお話に、いつから研究を始めればいいかという言葉が出てきたんですけれども、私が気になる点はその逆で、この線表でも2030年度くらいまで欄があって、そこまではずっと研究が続いているテーマがいっぱいありますが、出口につなげることを考えた研究はいつまでに終わらせるかが大事です。だから、こういう資料に無限に続きそうな研究課題は書くべきではなくて、技術移転をして、市場に出すには何年度までに終わらせる必要があるか、といったところを、きちんと終わらせられるようにこれからは書くべきだと思います。
それだけです。
 
【李家主査】 では、私から。どうもありがとうございます。確かに今の御指摘は非常に重要で、終わらないとそれが出口につながりませんので、どこまでにといったことをきれいに1枚紙の中にまとめていただけると作業の参考になると思います。
河合委員、お願いいたします。
 
【河合委員】 すみません、私は分かってないことが多くて、もう一つだけ教えてください。この表もそうですし、先ほどの2ページ目の表もそうなのですが、三つに大きく分けられていて、その中に細かく、上が三つ、真ん中が二つ、一番下が一つになっています。これらをやることは理解できるんですけれども、ここではメリハリのようなことが見える必要はないのでしょうか。
 先ほど出口という話もありましたが、例えば、予算としてはそれほど多くなく先行投資的な研究で出口が見えないけれどもやるものがあっても私としてはいいかとは思います。そこら辺を含めた各項目のメリハリが、もしないのであればこれでいいのでしょうし、あるのであればその辺をここで示す必要があるのかないのか、そしてメリハリがあるのかないのか、もしそれが示されれば有用かとは思いますが、いかがでしょうか。
 
【須藤室長】 こちらの資料ですが、今、1枚に収めるという命題がございまして、どこまで細かく書き込んでいけるかというところがまず一つございます。
 それから、確かに委員のおっしゃるとおり、それぞれのテーマの出口、またいつから始めるかというようなメリハリですが、そういったものも実際に評価をしていく中で見えていくかと思っております。今、研究開発ビジョンを策定したところですので、まず、その計画にのっとって実際の研究現場がどういうふうに研究を実施していくかというところを見ながら、そういった計画も立てていきたいと思います。
 
【河合委員】 分かりました。これから議論していくという観点だと理解しました。ありがとうございます。
 
【李家主査】 山岡委員、お願いいたします。
 
【山岡委員】 ありがとうございます。今の議論に関連しまして。確かに、社会的な実装が研究の終わった段階ではすぐにできないものもあると思います。また、基盤的な技術として研究を続けることが大事だという観点もあると思います。
 今後、取りかかりのときの技術成熟度――TRLを決めていただき、研究の終わりに大体どれくらいまでTRLを上げるかという目標を定めて研究をしていくと。このような姿が一つあると思うので、今後評価をしていく中でそういったことも考えていただければと思います。
以上です。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。事前評価の中でそういうものが記載できるようにしていきたいと思います。
 
【李家主査】 ほかにいかがでしょうか。
 
【戸井委員】 戸井ですが、よろしいでしょうか。
 
【李家主査】 はい、お願いいたします。
 
【戸井委員】 繰り返しで冗長になってしまい申し訳ありませんが、いろいろとメリハリをつける一つとして、最終とりまとめの「はじめに」などに、我が国の航空分野の現状においてきちんと、例えばコロナ禍について触れているわけですね。あとカーボンニュートラルが大事だとか。前段でもどなたかがおっしゃっていましたけれども、ここ一、二年で少しメリハリがついたところを文章では捉えているのですが、絵にしたときにそれらが少し分かりづらくて、絵の中に描きづらいとしても、キーワードだけでもその辺りが少し盛り込まれたほうがよいのではないかと感じました。
以上です。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。最終とりまとめの冒頭にあった新型コロナウイルス感染症といったものがこの表の中に表現できるよう検討させていただきます。
 
【李家主査】 今の点に関しては、多分、脱炭素社会に向けた航空機云々という一番上の項目が結構重要ですかね。とは言っても、一番下のライフサイクルDXもコロナ関係の議論でどんどん出てきたところですね。いろいろと関わる項目が結構あるのかもしれませんし、どういうふうに書けばいいか事務局で御検討いただければと思います。ありがとうございます。
 ほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 
(「なし」の声あり)
 
【李家主査】 そういたしますと、今日の御説明を伺っていて、この1ページ目、2ページ目、特に線表はこれでフィックスされるものではなく、いつも見直しを図っていくのであることが分かりましたので、どんどんそういう格好で使いやすく分かりやすいものに変更していただければと思います。多分、直近ではそこに黄色い下向きの三角形で示されている、事前評価が一つのタイミングになるのでしょうか。それを逃すと中間評価などはしばらく先になってしまうおそれがあると思うので、事前評価のときにその辺りの細かいことが分かりましたら、そのときに必要だったら修正ができるという理解でよろしいでしょうか。
 
【須藤室長】 夏にこれを計画評価分科会に提出するまでに時間がありまして、その間に事前評価も計画しておりますので、そういったものを反映できるように事務局で検討していきたいと思います。ありがとうございます。
 
【李家主査】 どうもありがとうございます。よろしくお願いいたします。以上、この議題はよろしいでしょうか。
 
(「なし」の声あり)
 
【李家主査】 そういたしますと、ただいま委員の皆様からいただいた御意見については、事務局で取りまとめていただき、今のお話ですと、8月の計評分科会への提出に間に合うまでこの委員会で議論させていただき、今年度に関しては確定していくということでよろしいでしょうか。
 
(「異議なし」の声あり)
 
【李家主査】 ありがとうございます。では、そういうことでお願いいたします。
 

(3)研究開発プログラム評価の進め方について 

【李家主査】 それでは、続いて議題3、研究開発プログラム評価の進め方について、事務局より御説明をお願いします。
 
【岩田専門職】 次に、お手元の資料73-3-1、研究開発プログラム評価の進め方を御覧ください。
 まず、研究開発プログラム評価について、これまでの経緯として、第10期のときに1度試行的な取組を行っていましたが、各分野別委員会からの非常に困難を伴うとの意見を踏まえ見直しているものです。前々回の当委員会でお示ししておりますが、そのときのコメントを踏まえて見直されたものが再度、計評分科会から示されております。
 この73-3-1の資料ですが、こちらは、昨年度3月3日に行われた計評分科会の資料の一部です。PDFでは10ページ目、右下のページ数では188ページを御覧ください。
 研究開発プログラムの評価についてです。
 最新の分野別研究開発プランにおいて定められた研究開発プログラムごとに、政策評価における測定指標、プログラムに含めた達成目標を構成する事業の、行政事業レビューにおける成果指標・活動指標、その他適切と思われる指標などについて、添付のフォーマットに従いプログラム全体の状況を把握し、分野別委員会等から研究計画・評価分科会に報告する。その際、プログラム全体や研究開発課題の進捗状況が分かる既存の数ページ程度の資料を当該フォーマットに添付する。なお、指標については、分野別委員会等や研究計画・評価分科会の議論を踏まえ、適宜変更できるものとする。
 第11期中には1度実施するものとし、その後、当面は各委員会毎に隔年で行うこととする。ただし、第11期中の試行の結果については期の最後にまとめ、今後の進め方の提案も含め次期に申し送りを行うこととするとしております。
 フォーマットについては後ほど提示させていただきます。
 続いて、次のページです。PDFのページ数では11ページ目、右下のページ数では189ページで、こちらは研究開発プログラム評価のイメージ図になります。左から右へ時系列となっておりますが、今年度はプログラム評価を実施し、来年度以降は隔年で実施していただくことになります。将来的にはプログラム評価においても、事前・中間・事後評価を行っていくというイメージが記載されております。
 続いて、計評分科会から提示されたフォーマット案です。PDFでは13ページ目、右下のページ数では191ページ目です。こちらのフォーマットは、航空だけでなく各委員会等の統一されたフォーマットになっております。議題2で議論していただいたプログラムについて、進捗状況の把握を行っていくことになります。
 なお、当委員会から前回コメントいたしましたアウトプット指標とアウトカム指標を統一的に前に出して、それぞれの研究課題で内訳を示す記載も可能になるよう、見直されています。
 続きまして、資料73-3-2を御覧ください。
 先ほどのフォーマット案をイメージしやすいように、航空委ではどのようになるかを事務局で必要事項の記載をしたものです。先ほどのプラン、プログラムでお話ししたものをこちらのフォーマットに当てはめていきますと、1ポツ、航空科学技術分野研究開発プランを推進するに当たっての大目標、国家戦略上重要な基幹技術の推進を記載しています。2ポツ、プログラム名、航空科学技術分野研究開発プログラム、3ポツ、プログラムの実施状況、(1)プログラム全体に関連する指標及びその状況、こちらにアウトプット指標、アウトカム指標を記載しております。続きまして、(2)個別の研究開発課題に関連する指標及びその状況、先ほどの議論2でありましたけれども、丸1既存形態での航空輸送・航空機利用の発展に必要な研究開発について記載させていただいています。続きまして、丸2次世代モビリティ・システムによる更なる空の利用に必要な研究開発、丸3デザイン・シナリオを実現するための基盤技術の研究開発、このように航空科学技術委員会は記載されると思われます。
 こちらのフォーマットについては、確定されたものではありません。7月に行われる計評分科会において決定される予定です。今回御意見いただきたいことは、プログラム評価の進め方とこちらのフォーマットに関してお願いいたします。
 研究開発プログラム評価の進め方、進捗フォーマットについての説明は以上です。
 
【李家主査】 どうもありがとうございました。では、ただいまの御説明にもありましたように、今回いただきたい御意見は、プログラム評価の進め方とこのフォーマットに関してです。フォーマットは分かりやすいのですが、プログラム評価の進め方に関して何を言えばいいのでしょうか。すみませんが教えてください。
 
【岩田専門職】 プログラム評価に関して、73-3-1の資料、PDFでは10ページ目、右下のページ数では188ページ、こちらが計評分科会から提示されたものです。これについて、何か御意見やコメント等があれば御議論いただきたいと思います。
 
【李家主査】 分かりました。では、そういうことで、御意見等ございましたら委員の皆様からお願いいたします。いかがでしょうか。
 では、私から。参考までに教えてください。フォーマットのほうですが、このフォーマットで、アウトプット・アウトカム関係はデータとして調べてそれを記入していくということかと思いますが、特にこの委員会としては、最後のページの4ポツのプログラムの現状についてのコメント(2)、この辺りに委員会でのいろいろな議論を述べるという理解でよろしいでしょうか。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。李家主査のおっしゃるとおりです。航空委からの意見等、コメントを、こちらの4ポツに反映させたいと考えております。
 
【李家主査】 ありがとうございます。分かりました。四角の中の2行目に、各課題・項目ごとに1枚程度で報告してもらいという、その資料がここに添付されるわけではなく、それに対するコメントをこの四角枠の中に書くということですね。
 
【岩田専門職】 おっしゃるとおりです。そのように考えております。
 
【李家主査】 ありがとうございます。
 何か、委員の皆様からお気づきの点等ございませんでしょうか。
 では、また私から。188ページで、もう一つのプログラム評価の進め方についてのスライドはそのとおりだと思いますが、時間軸的にはこの委員会でどのような動きになるか、その辺りがつかみにくいので御説明していただけますか。どの段階で何をして、次はいつまでにやるかという流れです。
 
【岩田専門職】 まず、今年度想定しております動きとしましては、第11期において1度このプログラム評価をしなければなりません。今年度最後の計評分科会は12月末もしくは1月の初めに開催される予定となっておりますので、航空科学技術委員会におきましては、その前に1度このプログラム評価を実施していただきまして、その結果を計評分科会に報告する形になると思います。そして、来年度第12期以降は隔年ごとに実施しますので、そのタイミングは計評分科会の事務局と相談しながらやらせていただきたいと思っております。
 
【李家主査】 分かりました。そうしますと、先ほどの議題にあった事前評価を夏までに終えて、秋にその次の課題であるこのプログラム評価を我々で行うことになりますね。
 
【岩田専門職】 はい、そのとおりです。
 
【李家主査】 ありがとうございます。
ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 
(「なし」の声あり)
 
【李家主査】 では、特に大きな御意見はいただかなかったと思いますが、この計画に従って進めさせていただくことになると理解いたしました。ありがとうございます。
 

(4)    その他 

【李家主査】 そういたしますと、最後の議題、その他ですが、委員の皆様から、または事務局から、何かございますでしょうか。よろしいですか。
 
【岩田専門職】 事務局からは特にありません。
 
【李家主査】 委員の皆様からはいかがでしょうか。今日御発言いただけなかった先生方もいらっしゃいますが、よろしいでしょうか。
 
【佐藤委員】 すみません。早稲田大学の佐藤です。先ほどの議題に戻ってもよろしいですか。
 
【李家主査】 はい、お願いいたします。
 
【佐藤委員】 プログラムの評価のところで、189ページを見ると5年間隔のように見えますけれども、今後は、結構間が空くように変わっていくという理解でよろしいでしょうか。事前評価をした後、5年間は評価対象にならないとすると、結構長いスパンで見ている形になりますよね。
 
【須藤室長】 こちらは、研究開発プログラム評価の将来に向けての進め方のイメージということで、かなり長いスパンでこういった方向で研究開発プログラムを行っていくことを想定しており、今がちょうど、過渡期ではないですが、第11期ではいろいろなことを試行的に行っているところで、いろいろ各分野のやり方を踏まえながら、まずは、夏にこの研究開発プログラムが決定されたら、11期の今年度中に1度、全体フォローアップをやってみようと。それが、この11期の矢印の、毎年度と書いてあるところだと思います。
 その後、毎年やっていくかどうかというところなのですけれども、この研究開発プログラム、航空科学技術分野全体を一つのものとして隔年度くらいでやっていきながら、行く行くは課題評価と同じように、事前・中間・事後と少し評価にメリハリをつけながらやっていくというイメージを今お示ししています。
 
【佐藤委員】 では、プロジェクトが長くなるという意味ではなくて、今までと同じ形で、プロジェクトの長さに応じて途中に中間評価を入れるという。
 
【須藤室長】 そのように考えております。
 
【佐藤委員】 分かりました。ありがとうございます。
 
【李家主査】 武市委員、お願いいたします。
 
【武市委員】 すみません、私も前の資料に戻ってしまうのですが、資料73-2-1です。2月にとりまとめていただいた最終とりまとめの文書ですけれども、例えば、コロナは誰も予想してなかったし、10年前であれば次世代モビリティやドローンなどは誰も考えてなかった、そのくらいの変化があり得ると思いますが、この最終とりまとめの文書自体は、そういう状況に合わせて見直しや改善をする取組のメカニズムはあるのですか。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。メカニズムまではないのですが、この最終とりまとめについては、最後に書かせていただいておりますが、「6.おわりに」に適宜見直しを行う旨、記載していますので、必要なタイミングにおいて記載を変更していくという形になると考えております。
 
【武市委員】 何かしらあり得ると。分かりました、ありがとうございます。適宜見直していくことはすごく大事だと思いますので、ぜひお願いします。
 
【李家主査】 よろしいでしょうか。
 
(「なし」の声あり)
 
【李家主査】 そういたしますと、今日予定しておりました議事は全て終了いたしましたので、進行を事務局にお返ししたいと思います。どうも本日はありがとうございました。
 
【岩田専門職】 ありがとうございます。
 それでは、最後に事務局から事務連絡をさせていただきます。本日の委員会の議事録につきましては、事務局にて案を作成し、委員の皆様に御確認をいただいた上で、文部科学省ホームページに掲載させていただきます。
 次回の航空科学技術委員会は6月を予定しております。開催日時については、別途日程調整をさせていただきたいと考えますので、どうぞよろしくお願いします。
 それでは、これで科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 第73回 航空科学技術委員会を閉会いたします。ありがとうございました。

(了)

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