外務省・新着情報

令和4年6月21日

 上杉謙太郎外務大臣政務官は、6月16日から20日(現地時間、以下同)にかけて、トリニダード・トバゴ共和国及びベリーズを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 トリニダード・トバゴ

(1)無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席

 17日、上杉政務官は、エイマリー・ブラウン・トリニダード・トバゴ共和国外務・カリコム担当大臣(Senator the Hon. Dr. Amery BROWNE, Minister of Foreign and CARICOM Affairs of the Republic of Trinidad and Tobago)との間で、無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」の医療機材引渡しを行いました。
 本計画は、トリニダード・トバゴを含むカリブ4か国に対して、保健・医療関連機材(供与額4.99億円)を供与することを通じて、これらの国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与するものです。
 この機会に先方政府より、日本政府、日本国民からの支援は、同国が新型コロナウイルス感染症に対処する中で極めて重要な役割を果たしたとして、深甚なる謝意の表明がありました。

「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席
「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席

(2)インバート首相代行表敬

 同17日、上杉政務官は、コルム・インバート・トリニダード・トバゴ共和国首相代行兼財務大臣(The Hon. Colm IMBERT, Acting Prime Minister and Minister of Finance of the Republic of Trinidad and Tobago)を表敬しました。
 上杉政務官から、2024年の外交関係樹立60周年に向けて、カリブ共同体(カリコム)主要国のトリニダード・トバゴと二国間関係及びカリコム関係の強化に向けて連携していきたい旨述べました。上杉政務官とインバート首相代行は、二国間関係全般に加え、経済関係、経済協力等について意見交換を行い、両国間の連携を一層推進していくことを確認しました。

インバート首相代行表敬
インバート首相代行表敬

(3)ブラウン外務・カリコム担当大臣との会談

 同17日、上杉政務官は、ブラウン外務・カリコム担当大臣と会談しました。
 上杉政務官は、2024年に予定されている「日・カリブ交流年」に向けて、トリニダード・トバゴを含むカリコム諸国との更なる関係強化を図っていく旨を述べ、両者は周年に向けた共同タスクフォースを立ち上げることで一致しました。
 上杉政務官とブラウン外務・カリコム担当大臣は、幅広い分野での二国間協力の推進に加え、基本的価値を共有する両国で、自由で開かれた国際秩序の維持・強化のための連携を強化していくとともに、ウクライナ情勢、東アジアを含む地域情勢、安保理改革等の国際社会における課題について協力していくことを確認しました。
 なお、上杉政務官はブラウン外務・カリコム担当大臣と、夕食懇談の機会にも二国間関係強化に向けて様々なテーマについて意見交換しました。

ブラウン外務・カリコム担当大臣との会談
ブラウン外務・カリコム担当大臣との会談
  • 日・トリニダード・トバゴ外交関係樹立60周年に向けた共同タスクフォース立ち上げに係る共同プレスリリース (和文(PDF) 別ウィンドウで開く英文(PDF) 別ウィンドウで開く

(4)カリビアンガス化学社(CGCL)プラント視察

 18日、上杉政務官は、日本企業が出資するカリビアンガス化学社(CGCL)のメタノール生産プラントの視察を行い、エネルギー分野での日本の貢献及び日本企業のビジネス環境について意見交換しました。

カリビアンガス化学社(CGCL)プラント視察
カリビアンガス化学社(CGCL)プラント視察

2 ベリーズ

(1)ハイド首相代行表敬

 20日、上杉政務官は、コーデル・ハイド・ベリーズ首相代行(副首相兼天然資源・石油鉱業大臣)(Hon. Cordel HYDE, Acting Prime Minister, Deputy Prime Minister and Minister of Natural Resources, Petroleum and Mining of Belize)を表敬しました。
 上杉政務官から、ベリーズのカリコム議長国としての尽力を評価するとともに、唯一のカリコム及び中米統合機構(SICA)双方のメンバー国である同国と連携強化していく旨述べた上で、上杉政務官とハイド副首相との間で、二国間関係全般に加え、経済関係、経済協力等について意見交換を行い、本年の外交関係樹立40周年を踏まえ、本年秋のジャパン・ウィークの開催も含め、両国間の連携を一層推進していくことを確認しました。

ハイド首相代行表敬

(2)マイ外務次官との会談

 同20日、上杉政務官は、アマリア・マイ・ベリーズ外務貿易出入国管理次官(H.E. Ambassador Amalia MAI, Chief Executive Officer for the Ministry of Foreign Affairs, Foreign Trade and Immigration of Belize)と会談しました。
 上杉政務官からは、本年の外交関係樹立40周年を通じた二国間関係の強化を進めるとともに、現在、カリコム議長国であるベリーズとは、カリコム関係の強化を図っていきたい旨述べました。
 上杉政務官とマイ次官は、幅広い分野での二国間協力の推進に加え、基本的価値を共有する両国で、自由で開かれた国際秩序の維持・強化のための連携を強化していくとともに、ウクライナ情勢、中国や北朝鮮問題を含む地域情勢、安保理改革等の国際社会における課題について協力していくことを確認しました。

マイ外務次官との会談

(3)無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席

 同20日、上杉政務官は、ケビン・バーナード保健大臣(The Hon. Kevin BERNARD, Minister of Health and Wellness of Belize)との間で、無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」の医療機材引渡しを行いました。
 本計画は、ベリーズを含むカリブ4か国に対して、保健・医療関連機材(供与額4.99億円)を供与することを通じて、これらの国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与するものです。
 この機会に先方政府より、日本政府、日本国民からの支援は、同国が新型コロナウイルス感染症に対処する中で極めて重要な役割を果たしたとして、深甚なる謝意の表明がありました。

無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席
無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」引渡式出席

(4)現地在留邦人との意見交換

 19日、上杉政務官は、現地で活動するJICA協力隊(JOCV)隊員及び元JOCV隊員との間で、ベリーズの開発ニーズや、日本の支援の取組などについて意見交換を行いました。

現地在留邦人との意見交換

3 その他

 19日、上杉政務官は、経由地のマイアミで、現地の日本企業関係者と懇談を行い、日本企業のニーズや経済交流を一層促進するための課題について聴取するとともに、中南米との経済関係の更なる発展のための方途につき意見交換を行いました。

現地の日本企業関係者と懇談

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