総務省・新着情報

会見発言記事
金子総務大臣閣議後記者会見の概要
令和4年5月24日

冒頭発言

  おはようございます。
  本日は冒頭の発言はございません。

質疑応答

5G・オープンRANに関する日米間の連携強化

問:
  昨日の日米首脳会談の合意内容に盛り込まれた、5G・オープンRANの件に関してお伺いします。米国が日本協力の下で東南アジアに研修アカデミーを立ち上げると盛り込まれました。東南アジアで日米両国が取り組む狙いと、5G・オープンRANの取組に関して今回の合意内容をどう評価されますか。
答:
  昨日の日米首脳会談において合意された、日米コアパートナーシップのフォローアップにおいて、5G・オープンRANに関する協力事項の一つとして、米国が年内に予定している東南アジアにおける研修アカデミーの立ち上げに、我が国も協力することが確認されました。
  本アカデミーは、オープンRANの展開に必要な人材を育成するためのものであり、こうした取組などを通じて、東南アジアにおいても、米国と協力し、5Gのオープン化を推進してまいります。
  本件も含め、今回の首脳会談において、5G・オープンRANに関する日米間の連携強化が確認されたことは大変有意義であると考えています。これを踏まえ、安全でオープンな5Gネットワークの実現に向け、具体的な日米間の取組を着実に進めてまいりたいと考えております。

クアッド首脳会合の枠組みでの5Gに関する取組

問:
  今ご説明がありました5Gの分野に関しては、本日、首脳会合が開かれるクワッドでも連携する見通しであります。具体的にこのクワッドではどのような協力を想定されているのでしょうか。
答:
  ご指摘については、首脳会合は本日開催される予定でありますので、現時点でお答えすることは差し控えたいと思います。
  いずれにしましても、5G分野での協力は昨年9月の第2回首脳会合の成果文書においても言及されていることを踏まえ、引き続き、関係省庁と連携しつつ、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

情報通信研究機構 未来ICT研究所(神戸市)視察の感想等

問:
  大臣、昨日、神戸に出張されて、情報通信研究機構(NICT)の施設を視察されたようですが、この視察の内容と視察を踏まえた今後の展開についてお伺いします。
答:
  昨日、神戸市に出張し、情報通信研究機構(NICT)の未来ICT研究所を訪問いたしました。
  未来ICT研究所は、全く新しい尖った領域の研究開発に取り組んでおり、昨日は、強い紫外線の性質を活用した深紫外(しんしがい)、深い紫の外と書きますが、紫外線のなかでも短い波長の深紫外LEDや、脳科学と情報通信技術を融合させた脳情報通信技術などの研究開発の現場を視察しました。
  特に、深紫外LEDの技術は極めて短時間、0.03秒のLED照射で空気中の99.9%の新型コロナウイルスの殺菌を実現したとの実験結果も出ています。例えば、空気清浄機に装置を組み込み、これを様々な公共施設などに設置することにより、エアロゾル感染を防止することが可能となり、パンデミック対策の画期的な切り札として期待されています。現在は、企業ともタイアップし、可能な限り早期の商品化に向けて取り組んでいるところです。
  また、脳情報通信技術は、脳波などを測定・分析することで、私たちの心理状態や考えていることを見える化できる画期的な技術であり、今後、様々な分野での応用が期待されています。
  今回視察させていただいた技術は、いずれも世界トップレベルの研究成果であり、NICTにおけるイノベーションの創出に向けた今後の取組に大いに期待するとともに、総務省としても、こうしたNICTの活動を全面的に支援してまいりたいと考えております。

マイナンバーカードの健康保険証利用

問:
  マイナ保険証について改めてお伺いしたいのですが、今朝、種々の報道が出ており、診療報酬での加算措置について見直す方向で検討しているという報道も出ています。カードを使う国民の負担が増えるという、必ずしも国民目線と言えないような施策については国会でも既に取り上げられていますが、大臣はマイナンバーカードの普及に努めているお立場であります。こういった指摘や報道が出ること自体がマイナンバーカードのマイナスイメージにつながって、普及への一定の影響については大臣も言及されていますが、改めて大臣のご所見を伺いたいと思います。
答:
  マイナンバーカードを健康保険証と紐付けるということは、これまでもお話をしておりましたが、例えば、私が地元のかかりつけ医と違うところで、東京とか北海道で病気になったときに、そのマイナンバーカードと紐付けていれば、特定健診の内容やどういう薬を処方されていたのかがわかり、適切な診断ができます。それから、今も消防庁で実証実験の準備を行っていますが、救急車でマイナンバーカードを使った対応ができるということもあり、マイナンバーカードと健康保険証を紐付けることは大変メリットがあると考えています。これまで委員会でもいろいろとマイナスイメージの質問があったわけですが、今回の報道、いわゆる骨太の方針については、政府内において策定段階にあり、現時点のお答えすることはできませんが、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるオンライン資格確認には、患者がより適切な医療が受けられるようになるメリットがあります。それが国民の皆様に十分に伝わっておらず、マイナンバーカードの健康保険証利用の拡大に対して一定の影響を及ぼすのではないかとの懸念があることは、私もとしても承知しております。
  総務省としても、マイナンバーカードの普及促進を進める立場から、厚生労働省やマイナンバーカードの利活用を所管するデジタル庁など、関係省庁と連携して必要な対応をしてまいりたいと思います。
  1点目の骨太の方針と今回の記事の問題は切り離していただきたく、骨太方針は今策定段階であり、その中身について私が答えることはできませんが、骨太方針が今策定されていることと、その中でそういう報道がされていることは別問題であります。私は報道された内容については今までも申し上げているとおり、メリットの部分をしっかり、これまでもそうですが、これからも国民の皆様方にお伝えしていかなければならないと考えています。以上です。

問:
  会見を終了します。
答:
  はい。

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