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質疑応答

【記者】大臣お疲れ様でございました。ブリンケン長官とのリアルな会談も随分回数を重ねてきましたけども、今日、改めての成果としては、どんな感じだったのでしょうか。

【林外務大臣】先程、バイデン米国大統領に同行して訪日をされましたブリンケン米国務長官との間で40分間、日米外相会談を行いました。今般の会談は私の就任後9回目で、対面では4回目となりますが、私自身、ブリンケン国務長官を初めて東京でお迎えをし、今日の日米首脳会談での議論を踏まえて、地域情勢や日米同盟の抑止力・対処力の強化、そして経済面での日米協力の深化につきまして、率直な意見交換を行いましたところでございます。
 ブリンケン長官との間で、最近の国際情勢について意見交換を行いました。
 まず、ロシアによるウクライナ侵攻についてですが、引き続き日米で、そしてG7を始めとする国際社会と緊密に連携をしながら、対露制裁措置を講じつつ、ウクライナ及び周辺国への支援、これを進めていくことで一致を致しました。
 それから、中国を巡る諸課題の対応に当たり、引き続き日米で緊密に連携をしていくことで一致を致しました。
 それから、北朝鮮については、核・ミサイル活動について、深刻な懸念を共有し、国連安保理を含む今後の対応等において、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致を致しました。
 また、日米韓の3カ国協力、これを一層強化していくことで、一致を致しました。
 地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日米の抑止力・対処力を早急に強化していくことで一致をしたところでございます。
 また、ブリンケン長官からはですね、対日防衛コミットメントは揺るぎない旨改めて表明があったところですが、現下の情勢、そして日米首脳間での議論を踏まえて、拡大抑止の信頼性を絶えず強化すべく、私とブリンケン長官との間も含めて、一層緊密な意思疎通を行っていくことで一致をしたところでございます。
 さらに、ブリンケン長官との間で、いわゆる経済版2+2について、両国の競争力、強靭性の強化を含む、戦略的観点から見た意義について、意見交換を致しました。
 その上で、日米両首脳から発表があった、今年の7月の経済版2+2の際に再会することをブリンケン長官とお約束し、それに向けて具体的な議論を加速化させるということで一致をしたところでございます。
 また、ブリンケン長官との間で、インド太平洋地域の経済秩序についても、突っ込んだ意見交換を行いました。私からは、IPEFの立ち上げを歓迎するとともに、戦略的な観点から、米国のTPP復帰が望ましいという考えを伝達したところでございます。

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