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令和4年5月23日
大西宇宙飛行士から、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する説明を受ける、岸田総理大臣とバイデン大統領の様子 日米宇宙協力関連展示(写真提供:内閣広報室)
油井宇宙飛行士と大西宇宙飛行士から案内を受ける、岸田総理大臣とバイデン大統領の様子 日米宇宙協力関連展示(写真提供:内閣広報室)
油井宇宙飛行士と大西宇宙飛行士との記念撮影に応じる、岸田総理大臣とバイデン大統領の様子 日米宇宙協力関連展示(写真提供:内閣広報室)

 5月23日午後1時20分から約5分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のジョセフ・バイデン米国大統領(The Honorable Joseph R. Biden, Jr., President of the United States of America)と共に、迎賓館において日米宇宙協力に関する展示の視察を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣及びバイデン大統領は、山川宏宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長、油井亀美也宇宙飛行士及び大西卓哉宇宙飛行士の案内を受け、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから地球に持ち帰ったサンプルの実物や、「はやぶさ2」、「全球降水観測計画/二周波降水レーダ」及び「有人与圧ローバー」の模型を視察しました。
  2. 両首脳は、宇宙分野における日米間の協力をより一層強化していくことを確認しました。
[参考1]はやぶさ2

 水や有機物を多く含むと考えられている小惑星リュウグウからのサンプル回収を実施。2014年打ち上げ、2020年カプセルの地球帰還。地球の水や生命を構成する有機物の由来、太陽系誕生や惑星・地球の水・生命の起源の探求が目的。サンプル等の分析・解析は現在も進められており、米国による別小惑星探査のサンプルと同サンプルを交換し、相互に研究も行う。

[参考2]全球降水観測計画/二周波降水レーダ

 全球降水観測計画(GPM計画)の軸になる人工衛星で、世界中の雨や雪等の気象状況を観測。米国が開発した衛星本体に、日本が開発を担当した観測装置の二周波降水レーダ(DPR)とNASAが開発した観測装置のGPMマイクロ波放射計(GMI)を搭載。

[参考3]有人与圧ローバー

 宇宙飛行士が専用宇宙服なしで滞在可能な与圧空間を有した探査車により、アルテミス計画における「持続的な月面探査」の役割を担うことを目指す。有人の月面探査範囲を飛躍的に拡大し、実施可能な科学探査の幅が大きく広がる。また無人時も探査可能。JAXAとNASAの間で、共同ミッションを検討中。


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