経産省・新着情報

2022年5月18日

経済産業省は、未来の産業につながる繊維技術の創出、繊維産業の国際的な競争力維持の観点から、繊維技術の戦略や工程を示すべく、「繊維技術ロードマップ」をとりまとめました。

1.背景・目的

我が国の繊維産業は、これまで衣料用の繊維素材として高機能化、高性能化等の技術を蓄積し、これらの特長を活かし必要とされる機能に対応することにより、生活資材、産業資材へその用途を拡大してきました。
今般、国内外におけるサステナビリティやデジタル化の動きが産業構造に影響をもたらしつつある中で、こうした構造変革に速やかに対応することが急務となっています。
経済産業省において繊維産業事業者と大学、研究機関の有識者を委員とする「繊維技術ロードマップ策定検討会」を設置し、2030年の将来像を展望し、さらに2040年まで見据えた技術開発の方向性を示し、これらを広く共有することで産学官の繊維技術への研究開発投資を促進することを目的に、繊維技術の戦略や工程についてとりまとめました。

2.本ロードマップにおける主な内容

①重点的に取り組むべき技術開発

スマートテキスタイル

スマートテキスタイルの社会実装のための技術・サービス開発を行う。また、官民の連携を図り、デジタルものづくり支援を展開する。

ヒューマンインターフェース

物性データ等をデータベース化し、風合いや心地よさのシミュレーション手法を開発する。また、EC(Electronic Commerce)等における表示方法の確立を目指す。

繊維to繊維リサイクル

サプライチェーン全体が参画する検討会を設け、リサイクルの実現を目指す。技術開発の手順や体制を構築し、分別技術やリサイクル技術の開発を促進する。

②技術開発手法

  • サステナビリティへの対応やデジタル技術の導入などの技術開発手法を提示。
  • 事業化に向け、製品ニーズ主導の製品開発や産学官及び異業種との連携方法等を提示。

③研究開発機関の紹介

  • 信州大学、福井大学、京都工芸繊維大学や産総研をはじめとする国立研究機関、地方公設研究機関について、活動状況を紹介。
  • 特に地方公設研究機関では、事業者等が活用できる評価試験を掲載。

3.繊維技術ロードマップ

「繊維技術ロードマップ」はこちらからご確認いただけます。

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担当

製造産業局生活製品課長 永澤
担当者: 前場、吉村、福本 

電話:03-3501-1511(内線 3861~6)
03-3501-0969(直通)
03-3501-0361(FAX)

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