外務省・新着情報

令和4年4月13日

 4月12日、経済協力開発機構(OECD)は、2021年(暦年)のOECD開発援助委員会(DAC)メンバーのODA実績(暫定値、贈与相当額計上方式)を公表しました。

  1. 我が国のODA実績は、米ドルベースで前年比8.4%増の176億1,890万ドル(円ベースでは前年比11.4%増の1兆9,339億円)となりました。
  2. DACメンバーのうち、EUを除く29か国のODA実績合計は1,789億米ドル(前年は1,622億米ドル)となり、我が国の実績は、米国、ドイツに次ぐ第3位となりました(前年は、米国、ドイツ、英国に次ぎ4位。)。
  3. 前年に比べ実績が伸びた主な要因は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえた、アジア太平洋地域を中心とする経済活動の維持・活性化のための、新型コロナ危機対応緊急支援円借款の供与等による二国間の有償資金協力(円借款等)の増加等が挙げられます。
  4. なお、ODAの対国民総所得(GNI)比について、我が国の値は0.34%(前年は0.31%)と増加し、DACメンバー中、第12位となりました(DACメンバー全体では0.33%(前年も0.33%))。
(参考1)贈与相当額計上方式

 DACにおいては、2018年実績から、標準のODA計上方式として贈与相当額計上方式(Grant Equivalent System:GE方式)が採用されている。GE方式は、有償資金協力について、贈与に相当する額をODA実績として計上するものであり、贈与相当額は、支出額、利率、償還期間等の供与条件を定式に当てはめて算出され、供与条件が緩やかであるほど額が大きくなる。

(参考2)ODAの対GNI比

 2021年は、ルクセンブルク、ノルウェ-、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、オランダ、フランス、スイス、英国、フィンランド、ベルギーに次ぎ日本は第12位。
 2020年は、スウェーデン、ノルウェ-、ルクセンブルク、ドイツ、デンマーク、英国、オランダ、フランス、スイス、ベルギー、フィンランド、カナダに次ぎ日本は第13位。

(参考3)DAC指定為替換算レート

 2020年:1米ドル=106.7624円
 2021年:1米ドル=109.7653円

(参考4)別添


発信元サイトへ