外務省・新着情報

令和4年4月12日
フン・セン・カンボジア首相と肘タッチで挨拶を行う狩俣篤志在カンボジア日本国大使館公使の様子
日米豪印を代表して式典でスピーチを行ったインド大使とフン・セン・カンボジア首相との挨拶の様子

 今般、カンボジア政府のニーズを踏まえ、日米豪印ワクチン協力(Quad Vaccine Partnership)の取組の一環として、インドで製造されたワクチンを日米豪印が共同でカンボジア政府に供与しました。これに当たり、4月12日、フン・セン・カンボジア首相の臨席の下、在カンボジアの日米豪印の大使等による供与式典が実施され、日本からは狩俣篤志在カンボジア日本国大使館公使が出席しました。

 式典において、デヴィヤニ・ウタム・コブラガディー(Dr. Devyani Uttam Khobragade)印大使が日米豪印を代表して行ったスピーチの中で、ワクチンへの公平なアクセスの確保を含む新型コロナの収束に向けたインド太平洋地域における日米豪印の貢献を紹介したのに対し、フン・セン・カンボジア首相からは、日米豪印ワクチン協力に対する謝意が述べられました。

 同大使は、今般のインドで製造されたワクチンに加えて、日本から供与した約130万回分のワクチンを含む、日米豪による計約465万回分のワクチン供与、日本の「ラスト・ワン・マイル支援」を含む日米豪印によるカンボジアに対する関連支援にも言及しました。

 2021年3月の日米豪印首脳テレビ会議においてワクチン作業部会が発足して以来、日米豪印4か国はこれまでに約52億ドルのCOVAXファシリティへの財政的貢献(プレッジを含む)や約6億回分のワクチン現物供与など、世界における新型コロナ対策を主導してきました。引き続き、インド太平洋を中心とした世界全体でのワクチンへの公平なアクセスの確保を始めとした新型コロナ対策及び将来の健康危機への備えの強化等に向けて、4か国で共同して取組を一層推進していきます。

[参考]日米豪印ワクチン協力
 2021年3月の日米豪印首脳テレビ会議によって、WHOやCOVAXファシリティを含む既存の関連する多国間組織との緊密な連携の下、インド太平洋における安全で有効なワクチンへの公平なアクセスを強化すべくワクチン専門家作業部会が発足。同年9月の日米豪印首脳会合の結果を踏まえ、インドでのワクチンの生産拡大・インド太平洋地域を中心とした供給を含めた新型コロナ対策及び治験やゲノムサーベイランス等の将来の健康危機への備えの強化に向けて、ワクチン専門家作業部会を中心に議論・調整中。


発信元サイトへ