外務省・新着情報

令和4年4月6日

 4月6日、午後5時30分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ・カタール国首長(H. H. Sheikh Tamim Bin Hamad Al-Thani, Amir of the State of Qatar)との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、カタールは日本の戦略的パートナーであり、タミーム首長と緊密な関係を築いていきたい旨述べた上で、アフガニスタンからの日本関係者の出国や、ロシア在留邦人の帰国のための協力に対し謝意を述べました。これに対し、タミーム首長から、日本との二国間関係強化への一層の期待が表明され、アフガニスタン及びロシアに関する協力を継続する旨述べました。
  2. 岸田総理大臣から、今般のロシアによるウクライナ侵略はウクライナの主権と領土一体性を侵害する重大な国際法違反であり、欧州のみならず国際秩序全体の根幹を揺るがす深刻な事態である旨指摘し、双方は、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。また、双方は、ウクライナ情勢を受けた資源価格の高騰への対応についても意見交換し、岸田総理大臣から、世界最大級の産ガス国であるカタールの貢献を期待する旨述べ、双方は、世界のエネルギー市場の安定化に向けた連携を確認しました。
  3. 更に双方は、日・カタール外交関係樹立50周年を機に、エネルギー分野のみならず、幅広い協力を進めていくことで一致し、タミーム首長から、高い技術力を持つ日本企業による人材育成や温室効果ガス削減への貢献に期待している旨述べました。

発信元サイトへ