外務省・新着情報

令和4年1月22日
小田原外務副大臣のハイチ情勢に関する閣僚会合出席

 1月21日(日本時間22日未明)、小田原潔外務副大臣は、メラニー・ジョリー・カナダ外務大臣(The Honourable Mélanie Joly, Minister of Foreign Affairs of Canada)主催のハイチ情勢に関する閣僚会合(オンライン形式)にビデオメッセージにより出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、トルドー・カナダ首相のビデオ・メッセージに続き、本会合を主催したジョリー・カナダ外務大臣から、最近の治安悪化を含むハイチの抱える諸問題について、ハイチ国民自らが持続可能な解決策を見いだすため、国際社会が足並みをそろえて協力していく必要性等について述べました。
  2. 続いて、アリエル・アンリ・ハイチ共和国首相から、ハイチ国家警察の強化の必要性、選挙実施に向けた取組等について紹介があるとともに、ハイチの平和と安定のためには国際社会からの協力が不可欠である旨発言がありました。
  3. 小田原外務副大臣は、日本は保健、教育、食料、防災といったハイチの社会基盤強化支援の他、2010年のハイチ震災直後から自衛隊を3年間国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に派遣するなど、様々な形でハイチの安定化に協力してきたことを述べるとともに、ハイチが直面する治安問題に対しては、国家警察の機能強化支援等を実施しており、引き続き国際社会と連携して対応していく旨述べました。
  4. 各国、国際機関からは、現下のハイチの治安状況に対する懸念や周辺諸国に流入するハイチ移民などの直接的な影響について指摘があり、こうしたハイチ情勢の改善に向けて、国際社会が連携して協力する必要があるとの認識で一致しました。
(参考1)ハイチ情勢に関する閣僚会合

 昨年7月に大統領が暗殺されるなど政情、治安が不安定な状況が続いているハイチ情勢に関し、国際社会からも懸念が高まっていることから、ハイチの治安・人道問題に対する各国の取組を共有し、ハイチの安定化に貢献することを目的として、カナダ政府が主催して開催された閣僚級オンライン会合。
 ハイチ首相のほか、カナダ、米国、フランス、EU、日本、スペイン、アルゼンチン、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、メキシコ、パナマ、セントビンセントからの閣僚級、英国、ドイツ、ブラジルから高級実務者(全体で19か国)、国連、国連ハイチ統合事務所、国際移住機関、UNDP、UNODC、米州機構(OAS)、カリブ共同体(カリコム)などの国際機関が参加。

(参考2) 

小田原外務副大臣ビデオメッセージ(英文PDF 別ウィンドウで開く和文PDF 別ウィンドウで開く

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