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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年1月18日(火曜日)10時38分~10時43分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • トンガ沖で発生した海底火山噴火による農林水産関係への影響等について

質疑応答

  • トンガ沖で発生した海底火山噴火による農林水産関係への影響等について(1)

記者

  1点ありまして、トンガの海底火山の噴火で潮位変化などが全国で幅広く観測されたところですけれども、日本の農林水産業への、今のところの被害状況ないし今後予想されることなどありましたら、教えていただけますでしょうか。

大臣

  現時点では、遠洋で操業している漁船も含めて、人的被害の報告はありません。また、都道府県からの17日14時時点の聞き取り調査では、沿岸漁業の漁船に転覆・沈没等の被害が、高知県をはじめ3県から30隻程度発生しており、また、漁具・養殖施設についても、徳島県をはじめ5県から被害報告がなされております。なお、これまでの水産関係以外の農林関係の被害は報告されておりません。農林水産省といたしましては、漁船や漁業の被害につきましては、漁船保険制度等による支援を行うこととしています。引き続き、被害状況の把握に努めるとともに、迅速な復旧や支援に努めてまいります。以上です。

  • トンガ沖で発生した海底火山噴火による農林水産関係への影響等について(2)

記者

  トンガの噴火の件で伺います。日本に輸入する食料への影響はどれぐらいあるのかというのは、今の時点で分かっていたりするのでしょうか。

大臣

  農産物の輸入の影響についてのお尋ねでございますが、噴火によりまして、我が国の輸入先国における生産や収穫への影響や、我が国への農産物輸入の遅延などの食料安定供給への支障は現在発生しておりません。一方、噴火により気候が変化する影響や我が国及び食料輸入先国の農業への影響などは、現時点では中長期にわたってどういうことになるかは不明でございまして、鋭意、情報収集に努めてまいりたいと思っています。

  • トンガ沖で発生した海底火山噴火による農林水産関係への影響等について(3)

記者

  それと、過去のフィリピンの火山の噴火では、日本の米の生産への被害が出たということもあったんですが、今のところ国内農業に影響が出てくるとか、そういうことは考えられるんでしょうか。

大臣

  今、お話がありましたように、91年のフィリピンのピナツボ火山噴火の火山灰の影響によって日光が遮られまして、92年、93年に北半球の平均気温が低下したことによって、我が国では93年に発生した米の不作の一因になったと言われております。今回のトンガの海底火山の噴火の規模や気象への影響はまだ明らかになっておりませんので、我が国の農業や食料供給にどのような影響を与えるか、引き続き注視してまいりたいと思っております。

  • トンガ沖で発生した海底火山噴火による農林水産関係への影響等について(4)

記者

  もう1点が、農水省内にも食料安全保障室があると思うんですけれども、そこで何か情報収集に努めていくであったり、具体的な対応をもし考えられていたら教えてください。

大臣

  現時点では、今、状況的に、どういうふうに長期にわたって影響があるのか、それからトンガの被害状況についても、正直言って把握できておりません。今の時点での日本の農林水産業への影響というのは、そう想定されないのかなと思っております。しかし、今後、推移を見守っていきたいと思っております。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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