農林水産省・新着情報

金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年1月14日(金曜日)10時29分~10時37分 於: 本省3階会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)年末年始における牛乳・乳製品の消費拡大に関する御礼
  • 大雪による農林水産関係の被害状況について
  • 次期通常国会について
  • 生乳の需給緩和への対応について

冒頭発言

大臣

  最初に、私から1点御報告がございます。牛乳・乳製品の需給についてですが、この年末年始は例年になく生乳の需給が緩和したことから、生乳の廃棄が懸念されておりましたが、業界関係者の皆様の御努力や、新聞、テレビでの多くの報道、消費者の皆様による消費拡大の御協力によりまして、生乳を廃棄することなく乗り切ることができました。御協力いただいた皆様方に御礼を申し上げます。私からは以上です。

質疑応答

  • 大雪による農林水産関係の被害状況について(1)、次期通常国会について(1)

記者

  2点お聞かせいただきたいです。まず1点目が、日本海側や西日本などで年末から雪が降り続いているんですけれども、確認できている農林水産関係の被害状況がありましたら教えてください。もう1点は、来週月曜日から通常国会が召集されますが、農水省としての意気込みがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

大臣

  大雪による被害についてのお尋ねでございますが、昨年12月25日からの大雪等に関わる農林水産関係の被害につきましては、現在、調査中でありますが、日本海側の地域を中心に、農業用ハウスの倒壊・破損など412件や畜産用施設の損壊26件などの報告を受けているところであります。なお、地域によって、今後も大雪の可能性がありますので、交通障害や農業施設への被害、雪崩等に警戒するよう関係する皆様へお願いをいたします。引き続き、現地との連絡を密にしながら、被害状況を速やかに把握しまして、農林水産業への影響を最小限とするように対応してまいりたいと思います。
  国会に対する意気込みですか。本年の課題につきましては、まず、スマート農林水産業、農林水産物・食品の輸出促進、みどりの食料システム戦略といった施策の効果を、農林漁業者や食品産業の皆様に実感していただけるようにしていくことだと考えております。このため、昨年成立した補正予算や来年度の当初予算などを活用いたしまして、こうした施策を着実に実施するとともに、法改正が必要な事項につきましては、通常国会に関連法案を提出いたしたいと思います。令和4年度当初予算や当省から提出する法案が確実に成立するよう、国会審議におきまして、丁寧に説明を尽くしてまいります。以上です。

  • 次期通常国会について(2)

記者

  関連して、通常国会に提出される法案について伺いたいんですけれども、農水省として6本提出される予定かと思いますが、特に重視する法案ですとか、そのねらいについて、お考えをお聞かせいただければと思います。

大臣

  通常国会には、今、お話がありました6法案の提出を予定しておりまして、法案の内容につきましては現在最終調整中でありますが、みどりの食料システムに関する法案、輸出促進に関する法案、人・農地など関連施策の見直しに関する法案等を予定しております。いずれも農政改革に必要な法案でありますので、これらを確実に国会に提出しまして、成立するように、国会審議等において説明に意を尽くしてまいりたいと思います。みんな大事です。

  • 大雪による農林水産関係の被害状況について(2)

記者

  冒頭の大雪の件ですけれども、都道府県別の内訳とか、もし手元にありましたら教えてください。

大臣

  後で(事務方に)聞いていただいていいですか。秋田県が一番多いというのはさっき聞いていましたけど、一つだけしか聞いてなかったので。

  • 生乳の需給緩和への対応について

記者

  生乳についてなんですけれども、このままだと、また春休みに入ると、オミクロンも広がっていますし、また余ってしまうというような同じ状況が起きる可能性があると思うんですけれども、また消費者の方に御協力をお願いしますだけだったら、また加工すればとか、工場をフル稼働すれば処理できるんじゃないかと思われてしまうと思うんですが、何か具体的に農水省として対策をしないといけないと思うんですが、その辺、何かあれば教えてください。

大臣

  従来と同じ、年末年始と同じような呼びかけをしていくしかないということですよね。春休みになりますと、学校を休むと、大体全国で1日1,000トンくらいが使用されないということになるようですから。そういう中で、できるだけ多くの方々に牛乳を飲んでいただけるようなお願いをする以外に、なかなかこれといった対策が今のところは。日に当たり1,000トンと私が言ったんですが、学校が授業をしている180日でいくと2,000トン使っている。そういった2,000トンということで、過去にもずっと同じようなことが言われてきたわけで、たまたま、今年は少し生乳がだぶついて、特にコロナの影響もあるので、皆さん方に飲んでいただくように努力をしていくしかないんじゃないですかね。例えば、大体子供さんのいる世帯が1,000万世帯あると。その半分の世帯に1リットルパックをもう一つ買っていただければ、大体5,000トンは消化するそうですから、そういった運動を展開していくしかないというふうに私は思っています。大分、皆さん方の報道の効果はあったんですよ。あちこちで、私も地元に帰ったら「牛乳をできるだけ飲んでるばい」と言われましたから。やっぱり皆さん方が積極的にいろいろ報道で取り上げていただいたというのは、非常に効果が、一番あったんじゃないかと思っています。また、よろしくお願いいたします。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終了させていただきます。

以上

 

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