外務省・新着情報

令和4年1月13日

 1月13日、午前9時00分から約25分間、林芳正外務大臣は、マルセロ・ルイス・エブラル・カサウボン・メキシコ合衆国外務大臣(H.E.Mr. Marcelo Luis Ebrard Casaubón,Secretary of Foreign Affairs of the United Mexican States)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林外務大臣から、知日家のエブラル外務大臣と会談できて嬉しく思うと述べた上で、メキシコは基本的価値を共有する戦略的グローバルパートナーであり、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化のため、中南米においても「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、連携していきたい旨述べました。
    これに対して、エブラル大臣から、林大臣の就任に対し祝意が述べられ、また、メキシコも日本との関係を重視しており、国際場裡における戦略的パートナーとして、協力を強化していきたい旨述べました。
  2. 林大臣から、メキシコの安保理非常任理事国としての取組を評価する旨述べたのに対し、エブラル大臣は、広島訪問の経験にも触れつつ、核軍縮を含む国際場裡における諸問題について今後も緊密に連携していきたい旨述べました。
    さらに、両大臣は、1月5日及び11日の弾道ミサイル発射や拉致問題を含む北朝鮮情勢についても意見交換し、北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。
  3. また、両大臣は、TPP11を含むインド太平洋地域の国際秩序について意見交換し、TPP11のハイスタンダードを維持する重要性について一致しました。
  4. 加えて、林大臣から、日系進出企業は雇用や経済発展に貢献している旨述べた上で、メキシコのビジネス環境整備に関し、特に、エネルギー分野における法的安定性の確保に期待している旨伝えました。これに対して、エブラル大臣からは、重要なパートナーである日本の関心に留意して対応していきたい旨述べました。

(注)メキシコには中南米最多となる約1,300社が進出。


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