農林水産省・新着情報

金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年1月11日(火曜日)10時50分~10時57分 於: 本省3階会見室
主な質疑事項
  • 令和4年産米の生産の目安について
  • 生乳の需給緩和等について

質疑応答

  • 令和4年産米の生産の目安について(1)

記者

  主食用米についてお尋ねいたします。令和4年産の主食用米について、各地の生産量目安が出揃ってきておりまして、今年も減産が必要という状況で、改めてそれに対する受け止め、それから、作付転換に関して飼料用米への転換が多いんですけれども、産地へのメッセージ、農水省としてどのように政策を周知していくか、生産者に対してですね、教えていただけますでしょうか。

大臣

  令和4年産の主食用米につきましては、米の需給見通しにおいて、全国で21万トン、3万9,000ヘクタールの作付転換が必要であるという見通しを示しております。主食用米の生産の目安につきましては、これまでに40道府県で作成されまして、需給見通しや各地のそれぞれの販売、在庫状況を踏まえまして、決定されているものと認識をいたしております。農林水産省といたしましては、全国会議や産地ごとの意見交換会を通じまして、きめ細やかな情報提供を行ってきています。飼料用米への転換ばかりではなく、麦とか大豆とか、高収益作物等の産地化を支援し、需要に応じた生産・販売を促進してまいりたいと思います。

  • 令和4年産米の生産の目安について(2)

記者

  米の各県の生産目安について追加でお尋ねします。東日本を中心とする主産地では、生産目安に沿って作付転換の深掘りが進んでいる一方で、西日本では、目安に実績が届かないケースも見られます。農水省としては、こうした状況をどのように見ていて、どう対応されていくのでしょうか。

大臣

  生産の目安というのは、あくまでも都道府県ごとに、それぞれの考え方でやっておりますから、我々は、一律にどうだこうだという評価することは適切じゃないというふうに考えています。あくまでも、それぞれの都道府県で、需給状況とか、そういったものを考えた上で、数字を決定されているというふうに思っていますので、その辺は、我々としては、適切なものであるというふうに思っております。

  • 生乳の需給緩和等について

記者

  先週の記者会見でも同じ話題が出たので恐縮なんですが、生乳の廃棄の恐れがあるといわれていた問題、先週の段階では、今のところそういったことはなかったという話で、ただ、学校三連休、休みも続いていたということで、三連休終わって、改めて廃棄があったのかどうか、把握されている範囲で結構ですので教えていただけますでしょうか。

大臣

  皆さん方の御協力もありまして、今のところ連休中に生乳廃棄という事態は生じなかったようでございまして、特に、今後、春休みとかありますので、また、業界の皆さん方と協力しながら、これを乗り切っていくように努力していきたいと思ってますので、皆さん方の御協力を、また改めてお願いしたいと思っております。

記者

  関連でお尋ねします。この先も春休みなどですね、入った際の対応が必要になるかと思うんですが、少し長い目で見たときにですね、生乳の生産を、ここしばらく何年か増やしてきてですね、業界の取組であるとか、あるいはそれを後押ししてきた政策の対応というものが、足元のこういった需給のバランスが崩れている状況を踏まえて、こういった生産を増やす政策対応というものが、何らかの見直しが必要なのかどうかについては、現時点でどのように考えていらっしゃるでしょうか。

大臣

  お話のように、これは、長年、国産の生乳の供給が十分でなく、生乳の需給はひっ迫傾向で推移してまいりました。十分な供給力を確保するために、生乳の生産基盤の強化を図り、ようやく令和元年度に増産に転じたところであります。加工の品目は一時輸入しましたね、緊急的に。なかなか、この国産生乳の見極めというのは、工業製品と違って非常に難しいところがあるんです。だから、需給がひっ迫した中で、やっぱり国としては、できるだけ生産の調節をして、各農家に取り組んでもらいたいということで、やってきたわけなんです。だから、物事を中長期に見ていかない限りは、短期的にどうだったっていうのは、今回、コロナの問題もありましたし、非常に難しいところかなと。また、絶えずバランスを取りながら、安定的に原料を供給していくということも必要ですし、緊急的な問題をできるだけ起こさないように、我々は気を付けながらやっていくというのが、我々の立場だというところですので、なかなか、この需給の見通しというのは非常に難しいところもあるのかなと。私もそういった、この3年間、量を増やす政策を取って、各地域で、いろいろと増設をされてまいりましたんで、それに対してもいろいろな意見があるんですが、当時は、やっぱり、そうすることが需給バランスを保つという考え方で、また、おそらく生産者の皆さん方だって、自分たちの見通しとしては、ある一定の、やっぱり増産をした方がいいという考え方で、重要としてやったと思うんです。何も国から言われてやったというのではなくて、生産者は生産者のそれぞれの考え方で、今後の見通しどうなるかと、事業としてどうかという考え方であって、その中に、国としても、そういった事業がやりやすいようにバックアップしたということですから。そこはやっぱり、なかなか難しいところがあります。ただ、中長期で見ていかなければいけないかなと。それと、関係業界の皆さん方の協力も得ながら、特に加工関係はですね。今回、よく見ていると、非常に生産者と、それから、加工業者、業界の皆さん方が、よくお互い協力しあって、やってきているという形が見えました。これからも、そういったことを続けていくことが、大変大事かなと。絶えず需給のバランスを見ながら。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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