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2021年12月23日

経済産業省は、12月17日(金曜日)にCEFIA Japan Seminar 2021をオンラインで開催しました。
同セミナーは二つのセッションで構成され、セッションⅠでは奈須野産業技術環境局長が冒頭挨拶を行ったほか、ASEANエネルギーセンターや日本国内企業による基調講演などが行われました。またセッションⅡではCEFIAフラッグシッププロジェクトに参画している機関から、取組状況やCEFIAへの期待などに関する発表・ディスカッションが行われました。

1.CEFIA Japan Seminar 2021について

(1)CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ビジネス主導でASEANのグリーンエネルギー転換及び脱炭素化を進めることを目的として日本政府が提案したイニシアティブであり、2019年9月より取組を進めています。

(2)本年12月17日に開催されたCEFIA Japan Seminar 2021は、国内企業を主な対象とし、基調講演やパネルディスカッションを通じ、ASEANにおいて脱炭素ビジネスを推進・拡大する上でのCEFIAの意義や魅力を伝えることを目的としたものです。本セミナーでは200名を超える方々にオンラインにて参加いただきました。

2.セッションⅠ:基調講演等

(1) 冒頭、奈須野産業技術環境局長が開会挨拶を行い、政府による気候変動への取組方針を紹介するとともに、これまでのCEFIAの活動状況を踏まえつつ、具体的な目標を見据えて、今後CEFIAの取組を一層拡充していくことや、温室効果ガスの削減効果を定量化することを通じて、脱炭素化への日本の国際貢献をアピールしていきたいと述べた上で、多くの企業によるCEFIAへの参加に対する期待を表明しました。

(2) 続けて長田地球環境連携室長がCOP26の結果概要やCEFIAの概要の紹介を行った後、ヌキASEANエネルギーセンター所長がビデオメッセージを通じて、ASEAN地域のエネルギー情勢やそれを踏まえた今後のエネルギー協力の方針を示したほか、CEFIAや日本企業に対する強い期待を表明しました。

(3) 日本企業による基調講演として、株式会社日立製作所からは自社のカーボンニュートラル目標に向けた取組が、株式会社三井住友フィナンシャルグループからはファイナンス面からの脱炭素化の取組が、それぞれ紹介されました。

3.セッションⅡ:パネルディスカッション

(1) セッションⅡは「CEFIAフラッグシッププロジェクト等の取組」と題し、CEFIAの下で取り組まれているフラッグシッププロジェクトに焦点を当てました。まずはフラッグシッププロジェクトに参画している国内企業及びASEAN側のパートナーから、3つのプロジェクト(建物のゼロエネルギー化、工場等の自動制御技術、ファイナンス)の取組が紹介されました。

(2) その後に続いたパネルディスカッションでは、脱炭素ビジネスをASEANで進める上での課題や、その課題対処を含む今後のCEFIAへの期待、カーボンニュートラル潮流を受けたASEANでのビジネス機会に関する議論が行われました。

(3) 最後に木原大臣官房審議官が閉会挨拶を行い、改めて多くの日本企業によるCEFIAへの理解及び参加を呼びかけました。
 

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担当

産業技術環境局 地球環境連携室長 長田
担当者:高橋、塩見

電話:03-3501-1511(内線3529~3531)
03-3501-1757(直通)
03-3501-7697(FAX)

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