外務省・新着情報

令和3年12月16日
閣僚会合に参加する小田原外務副大臣
オンライン形式で開催された閣僚会合の様子

 12月16日、午後9時30分(日本時間)から約1時間45分、カナダ政府が主催するWTO少数国グループ(オタワ・グループ)閣僚会合がオンライン形式で行われたところ、概要は以下のとおりです。我が国からは、小田原潔外務副大臣、武部新農林水産副大臣、細田健一経済産業副大臣が参加しました。

  1. 今回の会合では、先般延期された第12回WTO閣僚会議(MC12)やWTO改革の今後のとり進め方を議題として、参加閣僚間で活発な意見交換が行われ、貿易と保健及び漁業補助金等の重要なテーマに関する早期の成果を目指し、また、WTO改革に向けて、引き続き緊密に協力・連携していくことで一致しました。
  2. 小田原外務副大臣からは、特に以下の点を強調しました。
  • (1)パンデミックへの対応、漁業補助金等の重要なテーマに関し、11月末に得られていた交渉の弾みを保持し、議論を後退させることなく、早期の成果を示すことが重要。
  • (2)パンデミック対応については、WTOが果たすべき役割を目に見える形で早期に打ち出す必要があり、政治レベルでの関与も含め、懸隔点ではなく一致点に集中して議論のスコープを絞っていくことが必要。日本としても積極的かつ建設的に関与し貢献していく。
  • (3)WTO改革についても、紛争解決制度改革を含め、引き続き協力していきたい。
(参考1)オタワ・グループ

  • (1)発足した、WTOにおける有志国グループ。2018年10月にカナダ政府の呼びかけで第1回閣僚級会合がオタワで開催。以降、不定期に閣僚会合を開催。
  • (2)参加メンバー(アルファベット順)
     オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、EU、日本、ケニア、韓国、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、シンガポール、スイス、英国
(参考2)第12回世界貿易機関(WTO)閣僚会議:概要

  • (1)閣僚会議はWTOの最高意思決定機関。通常は2年に1度開催される。
  • (2)MC12は、4年ぶりに2021年11月30日~12月3日にスイス・ジュネーブで開催予定だったが、スイス政府のコロナに伴う入国制限により延期となった(前回2017年はブエノスアイレス)。MC12の議長国はカザフスタン。

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