外務省・新着情報

令和3年12月15日

 12月15日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、我が方、伊藤直樹駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と先方ヨハネス・ヴァン・デル・クラウー国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)バングラデシュ代表(Mr. Johannes VAN DER KLAAUW, Representative, UNHCR Bangladesh)との間で、供与額5.02億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティのための保健医療へのアクセス改善計画(UNHCR連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. バングラデシュ南東部コックスバザール県には、2017年にミャンマー・ラカイン州から多くの避難民が流入し、避難民キャンプに居住していますが、ホストコミュニティの住民も含め、過密かつ劣悪な生活・衛生環境により、伝染病の高い感染リスクに晒されています。更に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、医療施設の需要は益々高まっており、両コミュニティの生活環境改善と同地域の安定のため、保健医療体制の強化が喫緊の課題となっています。
  2. この計画は、UNHCRとの連携の下、コックスバザール県ウキア郡及びテクナフ郡の避難民キャンプ及びホストコミュニティにおいて、医療施設の新設・改修及び医療機材・医薬品の供与を行うものです。この協力により、両郡の避難民キャンプ及びコミュニティにおける医療サービスへのアクセス改善が図られ、もって同国の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,468人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,010米ドル(2020年、世界銀行)。


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