外務省・新着情報

令和3年12月11日
記念撮影する両外相
日英外相会談の様子

 現地時間12月11日午前8時05分(日本時間午後5時05分)から約30分間、第2回G7外務・開発大臣会合に出席するため英国を訪問中の林芳正外務大臣は、エリザベス・トラス外務・英連邦・開発大臣兼女性・平等担当大臣(The Rt Hon Elizabeth Truss MP, Secretary of State for Foreign, Commonwealth and Development Affairs, Minister for Women and Equalities of the United Kingdom)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、初の対面の会談ができ喜ばしい、かつてなく強固な日英関係の更なる進展について議論するとともに、G7会合を前に、地域の諸課題につき意見交換を行いたい旨述べました。これに対し、トラス大臣から、同じ民主主義の島国である日本との関係を重視しており、経済安全保障を含め様々な分野で協力を深化させたい、また、G7として共に国際社会の諸課題に取り組んでいきたい旨発言がありました。
  2. 両大臣は、同志国との連携も通じ、日英両国がインド太平洋地域の平和と繁栄に向け更に協力を深めていくことで一致し、英国のTPP11加入手続についても意見交換しました。林大臣から、英国の日本産食品輸入規制について手続が進んだことを歓迎し、改めて科学的根拠に基づく早期の撤廃を求めました。
  3. 両大臣は、地域情勢について意見交換を行いました。林大臣から、英国がG7議長国としてASEANを重視し、今次会合に招待したことを評価する、ASEANの中心性・一体性を支持し、ASEANの「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に関する実質的協力を進めることが重要であり、英国とも連携していきたいと述べました。トラス大臣から、英国も新たなインフラ投資イニシアティブ等も通じ、地域の平和と発展に貢献する考えであり、日本とも連携していきたいと述べました。
  4. 両大臣は、オミクロン株の拡大も踏まえ、新型コロナワクチン接種を世界で進めていくことの必要性やワクチン供給を支援していくことを再確認しました。また、林大臣から、先般の東京栄養サミットにおける英国の協力に謝意を表しました。

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