経産省・新着情報

2021年11月19日

11月15日~19日に、IAEA(国際原子力機関)の関係者が日本を訪れ、12月に予定されている東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の安全性に関する第1回レビューミッションに向けた準備会合が開催されました。

11月15日から11月19日にかけて、国際原子力機関(IAEA)の原子力安全・核セキュリティー局のグスタボ・カルーソ部長(Mr. Gustavo Caruso, Coordinating Director for the Fukushima ALPS project, in the Department of Nuclear Safety and Security of the International Atomic Energy Agency)を含む3名のIAEA職員と、3名の国際専門家(フランス、ロシア、韓国)が日本を訪れました。

今回の訪日は、12月に予定されている東京電力福島第一原子力発電所に保管されているALPS処理水の安全性に関する第1回レビューミッションに向けた準備会合として、より詳細な確認事項や日程等について議論するために実施されたものです。

準備会合及び東京電力福島第一原子力発電所の視察の概要は、以下のとおりです。

(1)経済産業省及び東京電力との準備会合

11月15日の週に、IAEA関係者と経済産業省等による準備会合が開かれ、今後のレビューにおいて参照されるIAEAの安全基準や、海洋放出に伴う人及び環境への放射線影響評価の結果を含む東京電力におけるALPS処理水の取扱いに関する検討状況等について、技術的な議論が行われました。
今年12月中旬にIAEAレビューミッションが訪日し、①放出される水の性状、②放出プロセスの安全性、③人と環境の保護に関する放射線影響等に関するレビューが行われることについて、改めて合意されました。

(2)東京電力福島第一原子力発電所の視察

11月16日、カルーソ部長をはじめとする6名のIAEA関係者は、東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、レビューの対象となる多核種除去設備(ALPS)、処理水を貯蔵するタンク群、処理水の処分に関する設備の設置が検討されている港湾部等の現場を視察し、東京電力等と技術的な意見交換を行いました。IAEAの担当者からは、「非常に有意義な視察であった。ここに来るたびに新たな学びがある。今回の訪問で得られた知見は、現在進行中のレビューを支えるものとなるであろう」とのコメントがありました。


  •  増設多核種処理設備(増設ALPS)についての説明を受けている様子

  • ALPS処理水(サンプル)を手に説明を受けている様子

担当

資源エネルギー庁
原子力発電所事故収束対応室長 福田
担当者: 田辺、安良岡

電話:03-3501-1511(内線 4441)
03-3580-3051(直通)
03-3580-0879(FAX)

発信元サイトへ