外務省・新着情報

令和3年12月8日

 12月8日、午前9時から約20分間、林芳正外務大臣は、テオドロ・ロクシン・フィリピン外務大臣(Hon. Teodoro L. Locsin Jr.,Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、国交正常化65周年及び戦略的パートナーシップ10周年を迎えた両国の関係を更に強化していきたい旨述べました。これに対し、ロクシン大臣から、改めて外務大臣就任への祝意が伝えられるとともに、緊密な関係を築いていきたい旨述べました。
  2. 両大臣は、オミクロン株を含め、新型コロナウイルス感染症への対応に当たり、各国の連携が重要であることを確認しました。また、林大臣から、フィリピンの新型コロナウイルス対策やミンダナオ和平プロセスを引き続き支援していく考えを表明しました。これに対し、ロクシン大臣から、新型コロナ対策、インフラ整備及びミンダナオ和平プロセスを含む長年にわたる日本の協力に対し改めて謝意が述べられました。
  3. 両大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け、具体的な協力を進めていくことを確認しました。さらに、11月の首脳電話会談で一致した外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の立上げについて、これを早期に進め、安全保障協力を促進していくことで一致しました。
  4. 両大臣は、地域情勢についても意見を交わし、林大臣から、東シナ海・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みに強く反対する旨述べました。また、両大臣は、同志国が連携して声を上げていくことや、国連海洋法条約を始めとする国際法に基づく紛争の平和的解決の重要性について一致しました。さらに、両大臣は、核・ミサイル活動を含め北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応について、引き続き連携していくことを確認しました。
  5. 林大臣は、ミャンマー情勢について、ASEANの取組を全力で支援していく考えを伝え、両大臣は、事態の打開に向けて一層緊密に連携していくことで一致しました。
  6. 両大臣は、2023年の日ASEAN友好協力50周年に向け協力していくことを確認しました。

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