外務省・新着情報

令和3年12月6日

 12月4日(現地時間3日)、ボリビア多民族国の首都ラパスにおいて、我が方、伯耆田修駐ボリビア多民族国日本国特命全権大使と先方ロヘリオ・マイタ・マイタ・ボリビア多民族国外務大臣(H.E. Mr. Rogelio Mayta Mayta, Minister of Foreign Affairs of the Plurinational State of Bolivia)との間で、2018年8月22日に書簡の署名・交換済みの無償資金協力「オキナワ道路整備計画」(42.49億円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を46.30億円に変更することに関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 内陸国のボリビアにおいて、道路は輸出入貨物の約7割を担う輸送手段として重要な役割を担っています。しかしながら、起伏に富んだ地形や厳しい自然条件により、道路舗装率は8.5%にとどまっており、同国の地域発展・統合や物流の妨げとなっています。
  2. こうした状況を踏まえ、この計画は、ボリビア全土の農業生産高の約50%を占めるサンタクルス県のうち、ボリビア政府が「小麦の首都」に認定する日系移住地のオキナワ第一移住地~第二移住地間において、既設道路の舗装及び道路改良を行うものです。
  3. オキナワ道路は、ボリビアの農業生産主要地域と主要経済都市であるサンタクルス市を結ぶ幹線道路交通を補完するとともに、南米域内(ブラジル、ペルー、チリ、アルゼンチン)とボリビアを結ぶ国際道路ネットワークの一部を形成する道路であり、この計画により、同国の物流改善及び国内経済の発展に寄与することが期待されます。
  4. また、同国には約1万4,000人の日系人が在住しており、特に農業を中心に同国の発展に寄与するとともに、日本との架け橋として二国間の友好関係の構築に重要な役割を果たしてきています。この計画は、移住地間及び移住地と都市部のアクセスを向上させ、日系人の生活の質の向上にも貢献するものです。
(参考)ボリビア多民族国基礎データ

 ボリビア多民族国は、面積約110万平方キロメートル(日本の約3倍)、人口約1,167万人(2020年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約3,200米ドル(2020年、世界銀行)。


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