外務省・新着情報

令和3年12月3日

 12月3日、午後3時40分から約25分間、林芳正外務大臣は、ルトノ・L・P・マルスディ・インドネシア共和国外務大臣(H.E. Ms. Retno Lestari Priansari Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林外務大臣から、ルトノ外務大臣と緊密な関係を築いていきたい旨述べました。これに対して、ルトノ大臣から、外務大臣就任に対する祝意が述べられました。
  2. 林大臣から、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け、スールー・セレベス海とその周辺地域を含め、インドネシアと協力を進めていきたい、また、インフラ開発、人材育成、海上保安、新型コロナ対策等の分野でも連携したい旨述べました。これに対して、ルトノ大臣から、これまでの日本の協力に対する謝意が述べられたほか、両国の関係強化に向けて一層連携していきたい旨の発言がありました。
  3. 両大臣は、地域情勢についても意見交換を行い、林大臣から東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨述べ、両大臣は国連海洋法条約を含む法の支配の重要性を確認しました。また、両大臣は、核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、林大臣から、拉致問題について理解と協力を求めました。
  4. 両大臣は、ミャンマー情勢について意見交換を行い、林大臣から、ASEAN特使の早期の現地訪問の重要性等を説明し、ASEANの取組を引き続き全力で支援していく旨伝えました。これに対して、ルトノ大臣から、最近の動向や今後のASEANの取組について説明があり、両大臣は事態打開のために今後も連携していくことで一致しました。
  5. 両大臣は、インドネシアが2022年にG20議長国、日ASEAN友好協力50周年となる2023年にASEAN議長国を務めることを踏まえ、地域及び国際社会の諸課題に対して、今後とも緊密に連携していくことを確認しました。

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