令和3年12月3日(金)11:15~11:25 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 おはようございます。

 私のほうから、本日の閣議におきまして、東日本大震災からの復興の状況に関する報告を国会に提出することを決定いたしました。この報告は、東日本大震災復興基本法に基づくものでありまして、今回の報告では、現在の第2期復興・創生期間に至るこれまでの復興の歩みを総括するとともに、特定復興再生拠点区域外の帰還困難区域の取り扱いや、ALPS処理水の処分、国際教育研究拠点の整備等の主要な課題への対応について記載を盛り込んでおります。内容は、本日中に復興庁のホームページに掲載させていただく予定ですが、詳細については、事務方にお問い合わせをいただきたいと思います。

 次に、沖縄担当大臣としてご報告いたします。

 先日11月19日の会見でも申し上げましたが、沖縄振興においても現場の生の声を私自身が直接お伺いするため、県内の各市町村を訪問し、振興事業の現場視察や、首長との意見交換を行うこととしております。今回改めて明日4日から5日にかけて、沖縄本島中部地域の9つの市町村を訪問する予定であります。また、今回の出張では、子どもの貧困対策に関して支援活動の現場の皆さまと車座による対話を行うことを予定しております。それとともに、軽石の現状についても視察を行いたいと考えております。

 私からは以上です。

 

2.質疑応答

(問)4日、5日にかけて沖縄を視察されるということですけれども、先日発表された訪問先とはまた別になるわけですが、9つの市町村の内訳をいただけるとありがたいんですが。

(答)沖縄市、読谷村、嘉手納町、北谷町、西原町、中城村、うるま市、北中城村、宜野湾市です。私も体調不良でキャンセルをした部分もカバーしているのかなと、全てではありませんけれども、そう見ております。以上の9つの市町村です。

(問)関連でお伺いします。この2日の日程で、それぞれ9つの市町村の首長の皆さんとお会いになるという予定なんでしょうか。

(答)沖縄振興予算が使われている現場の状況も説明をいただきながら、基本的には市町村長さんに説明をしていただいて、要望等があればペーパーで、口頭でいただく、現場を視察しながらの出張になる予定です。

(問)先月30日に特定復興再生拠点区域の避難指示解除に向けた準備宿泊が葛尾村でスタートして、本日3日に大熊町でもスタートをするかと思います。ただ、このたびの準備宿泊を行った方というのは、葛尾村でお一世帯2人、大熊町では15世帯31人となっています。この現状についてどのように受け止めていらっしゃるのか、教えていただけますでしょうか。

(答)昨日の町村長さんが要請に来た時にも、葛尾村の篠木村長さんから、準備宿泊がいよいよ一番早く始まりますねという話を、退室間際にしたんですけれども、葛尾村で今ご指摘のように1世帯お二人の方が準備宿泊をされたというふうに聞いております。

 大熊町のほうでは、14世帯28人が準備宿泊の登録をされていると聞いておりますが、初日は10世帯の24人が宿泊をするというふうに報告を受けております。※12月1日時点の情報

 準備宿泊は、この拠点区域における住民の方々が帰還に向けた重要な第一歩であると認識をしております。引き続きまして、来年の春頃をめどに、拠点区域の避難指示解除が着実に実施できるように、関係省庁と連携してしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

(問)スタート時点での登録者数の数については、どのように受け止めていらっしゃるでしょうか。

(答)数については、多いとか少ないとかという感じでの受け止めはなくて、これからが重要な第一歩であるなと、実際、住まいだけでは定住も難しいですし、住まいとなりわいがなければというふうに、現場を見ていて感じますので、まず準備宿泊が第一歩で、そして来年の春に向けた避難指示の解除に向かって、なりわいのほうも関係省庁が連携しながら取り組んでいかないと、定住人口は戻りにくいのかなという認識でおりますので、まず準備宿泊は大きな一歩だと認識をしております。

(問)よろしくお願いいたします。

 先ほど大臣から言及があったように、双葉地方町村会の8町村の町村長の皆さんが、大臣のほうに要請に来られましたが、その中に今準備宿泊の関係にもあるんですが、福島再生加速化交付金について、移住や定住に活用するためには、長期的に財源を確保して、例えば大熊町や双葉町のように、これから住民が戻ってくる人たちにとっては、使い勝手がよくなるように、柔軟に制度設計をしてほしいというような要請があったかと思いますが、こちらについて今のスキームを、地元の市町村の側としては、もう少し使い勝手がよく見直してほしいという意見をしていることについては、どのように受け止めていらっしゃいますか。

(答)私の認識に間違いがなければ、昨日のこの町村会の要望項目、冊子そのものはきめ細かく何項目もあったんですが、具体的に発言されたのは3項目ぐらいで、その辺の議論をしたのでありますが、いずれにしても、現場に寄り添っていかなければならないという基本方針でありますので、そういう声には真摯に耳を傾けながら、対応をしていかないといけないのかなというふうな思いでおります。

 現場から使い勝手がいいようにという声が出てきているのであれば、それもよく担当者を含めて、現場に寄り添っていくという基本方針がありますので、相談させていただきたいなと思っております。

(以  上)