外務省・新着情報

令和3年11月24日
イェッペ・コフォズ・デンマーク外務大臣と肘タッチを交わす、林外務大臣の様子
日・デンマーク外相会談の様子
会談後に共同プレスリリースを発出する、林外務大臣とイェッペ・コフォズ・デンマーク外務大臣の様子

 11月24日、午前11時40分から、林外務大臣は訪日中のイェッペ・コフォズ・デンマーク外務大臣(H.E. Mr. Jeppe Kofod, Minister for Foreign Affairs)と会談(40分)及びワーキングランチ(70分)を行ったところ、概要は以下のとおりです。両大臣は会談後、共同プレスリリースを発出しました。

  1. 二国間関係
  • (1)両大臣は、2014年に首脳間で合意した「戦略的パートナーシップ」に基づき両国関係が着実に進展していることを確認し、協力を更に具体的に発展させることを目的とした「戦略的共同作業計画」の調整が進んでいることを歓迎しました。
  • (2)両大臣は、今後特に有望な分野として、クリーンエネルギーとデジタル分野での協力の潜在性を確認し、既に両国間で進展している官民における連携を一層促進することで一致しました。
  • (3)林大臣から、EUによる日本産食品輸入規制の撤廃に向けた協力を求めました。
  1. インド太平洋
     林大臣から、EUが9月に発表した「インド太平洋戦略に関する共同コミュニケーション」を歓迎すると共に、デンマークが、「自由で開かれたインド太平洋」を支持していることを心強く思う旨述べました。両大臣は、日・EU連結性パートナーシップの日・デンマーク及び日・EUの連携を強化することで一致しました。
  2. 地域情勢
  • (1)東アジア情勢について、両大臣は、東シナ海や南シナ海における力による一方的な現状変更の試みに強く反対するとともに、基本的価値を共有する同志国が結束して、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことの重要性について一致しました。
  • (2)北朝鮮につき、両大臣は、北朝鮮の全ての大量破壊兵器及び弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄の実現に向け、安保理決議の完全な履行を確認しました。また、林大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求め、コフォズ大臣から支持を得ました。
  • (3)北極についても意見交換し、両大臣は、経済活動の潜在性や安全保障の観点から国際的に関心が高まっている、関係国と共に、北極海の法の支配に基づく自由で開かれた秩序の確保に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
  1. 国際場裡での協力
     両大臣は、気候変動をはじめとした地球規模課題への対応や軍縮・不拡散においても、今後連携を更に強化していくことで一致しました。
(参考)別添


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