農林水産省・新着情報

金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年10月26日(火曜日)10時38分~10時48分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • 原油価格の高騰による農林水産業への影響等について
  • 農地情報公開システム等に関する会計検査院の指摘について
  • 飲食店に対する時短要請の解除について
  • 小笠原諸島の海底火山噴火による被害状況等について

質疑応答

  • 原油価格の高騰による農林水産業への影響等について

記者

  幹事社から一点質問します。原油高騰についてなんですけれども、既にガソリンの値上がりなどを通じて国民生活への影響が指摘されていますが、農林水産業の生産者の方々への影響をどのようにご覧になってるかということと、もう一つ、農水省として何らかの対処が必要なのかどうか、何か必要だとすれば、どのような対処の方向性をお考えなのかというのをお聞かせいただけますでしょうか。

大臣

  18日に「原油価格高騰等に関する関係閣僚会合」が開かれまして、輸送業、農業、漁業等の燃料の多消費業種に向けた政策の周知徹底を図ること、国内への影響の実態把握を進めることなどの総理の指示を受けたところであります。農林水産省といたしましては、特に施設園芸農家・漁業者等において、経営に占める燃料費の割合が高いことから、農林水産業への影響を注視するとともに、燃料等の価格が上昇した場合に、補てん金を交付する制度を着実に実施してまいる所存であります。元々、農業、施設園芸、それから水産関係にもセーフティネットをちゃんと設けておりますので、それを十分に機能させるような形でやっていきたいというふうに思っております。

  • 農地情報公開システム等に関する会計検査院の指摘について

記者

  農地の関係でお尋ねします。先週、会計検査院の調査で、農地情報を検索する全国農地ナビを4~5年間更新していない農業委員会や市町村が4割に上ることがわかりました。また、農地集積に関する国の事業で、自治体などがずさんな計画のため、目標が達成できたかどうか把握できないケースがあることも判明しています。今回の農地ナビの問題が起きた原因や、農地の集積・集約を進めるにあたっての今後の対策を教えてください。

大臣

  先般、19日に会計検査院からですね、指摘を受けましたので、農林水産省といたしましては、本事業(農地耕作条件改善事業)に関わる計画策定や取組に関しまして、都道府県へ通知を発出するとともに、担当者会議を開催することにより、事業主体が改善を図るように指導してまいりたいと思っております。農地情報公開システム等についての指摘に関しましては、使い勝手が良くない等の理由により、農業委員会は既存システムを活用している状況にあることから、農林水産省としても、全国農地ナビの改善に努めるとともに、事業実施主体である全国農業会議所に対し、情報更新が遅れている農業委員会に対して、必要な情報提供などの支援を行うように指導してまいりたいと思います。農業委員会それぞれで、こういった情報システムにやっていただいているんですが、やっていただいているところとそうでないところが、いろいろと県によって違うようでございますので、それをもう1回よく調査をしてですね、確実にシステムが機能するように、これからも取り組んでいきたいというふうに思っております。

  • 飲食店に対する時短要請の解除について

記者

  飲食店の時短要請が5つの都府県で解除されましたが、一方で、まだ客足が戻るか不安の声もある中だと思うんですけれども、解除の受け止めと、今後の農水省としての対策など、何かあればお願いします。

大臣

  解除されたことによってですね、できるだけ、しかし密にならないように感染対策をしてですね、やっていただかなきゃならん。急に増えることによってですね、また、感染が広がっていくと大変なことです。我々省としてはGo To Eatをやっておりますので、確か、まだ東京はGo To Eatやってないんですかね。だから、東京を含めた近県の皆さん方で、Go To Eatをやっていただければ、より、やっぱり飲食業者の皆さん方にとってはですね、いろいろな面で助かるんではないかと思ってますので、できたら、私たちとしては、東京等についてですね、そのような対策を練っていただくようにお願いしたいなというふうに思ってますけどね。

  • 小笠原諸島の海底火山噴火による被害状況等について

記者

  大きく2点お伺いしたいんですけれども、まず1点目が、8月に起きた小笠原諸島の海底火山の噴火についてなんですけれど、この噴火で、沖縄などで大量の軽石による漁業影響が懸念されていると思うんですけれども、現状確認されている被害状況であるとか、今後想定される対策などを教えていただきたいんですが。

大臣

  私も昨晩テレビ見まして、大変、あれだけ湾内に入ってね、しかも固まっているんで、非常に驚いていますよ。今日の閣議で沖縄の大臣からも話がありまして、現状非常に厳しいということで。巡視船も軽石をエンジンに吹き込んでストップした。漁船も2,3そういった話が出ておりますので。この小笠原で、それが沖縄というのもね、海流の関係でそうなったんでしょうから、これはもう、是非我々も状況把握に努めてですね、対応を今後考えていかなきゃいかんと思っております。先般は、北海道で赤潮がね、ああいう地域で、起こったことがないところで起こるし、今回は軽石。ああいうのは、テレビで昨日見ましたけど、私も初めてですね。緊急に応急措置が行われるように、撤去につきましては、各漁港の管理者と話し合いをしてですね、災害復旧事業を活用してやりたいというふうに思っておりますので、速やかにできるだけ対応したいと思っております。

  • 北海道産米への地球温暖化の影響について

記者

  あと、もう1点、全く関係ない話で恐縮なんですけれど、北海道のお米についてお伺いしたいんですけれど、昨日、自民党の麻生副総裁が、米が美味しくなった要因について、農家ではなく地球温暖化のおかげだというふうな趣旨の話をされていて、この点、農業を所管されている大臣として、どのように受け止められているか教えてください。

大臣

  個々の政治家の発言について、私がコメントするのは遠慮しておきましょうかね。

記者

  北海道はかつて気候条件が厳しかったと思うんですけれど、今は全国屈指のお米の主産地になっていると思うんですけれど、この点、農家の努力みたいなところっていうのはある程度は。

大臣

  それはもう、農家の皆さん方の努力に尽きるところが多いですよ。やっぱり農家の皆さん方が、その地域の気候に合った米を作ってきたと。そこはやっぱり、大変な努力によって、今日これだけ、日本でもいい質の米を作るようになった。気候どうこうっていうよりも、やっぱり、その気候に合ったものを作る努力をした結果で今日があると、私は思っています。これは別に、向こうが発言したことに対するコメントじゃないですから。

報道官

  それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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