外務省・新着情報

令和3年10月7日

 10月7日、午後5時30分から約25分間、岸田総理大臣は、プーチン・ロシア大統領(H.E. Mr. Putin, Vladimir Vladimirovich, President of the Russian Federation)との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、就任の挨拶を行うとともに、自分(岸田総理大臣)も日露関係を重視している、平和条約締結問題を含め、日露関係全体を互恵的に発展させていきたい旨述べました。また、北方領土問題について、次の世代に先送りすることなく、プーチン大統領と共にしっかりと取り組んでいきたい旨述べました。
  2. これに対し、プーチン大統領から、岸田総理大臣の就任をお祝いする旨述べるとともに、岸田総理大臣との間で二国間及び国際的な課題に関して建設的に連携する用意がある、平和条約締結問題も含め、二国間のあらゆる問題に関する対話を継続していく意向である旨述べました。
  3. その上で、両首脳は、2018年のシンガポールでの合意を含め、これまでの両国間の諸合意を踏まえて、しっかりと平和条約交渉に取り組んでいくことを確認しました。
  4. また、両首脳は、政治、経済、文化等幅広い分野で日露関係全体を互恵的に発展させていくこと、貿易経済日露政府間委員会や日露地域交流年開会式の実現についても協力していくことで一致しました。  
  5. 加えて、岸田総理大臣から、航空機墓参を始めとする元島民のための人道的措置を重視しており、四島をめぐる交流事業と併せ、可能な限り早期に再開したい旨述べ、プーチン大統領から、引き続き協議していきたい旨述べました。
  6. また、北朝鮮の核・ミサイル活動についても議論し、拉致問題については、岸田総理大臣から、理解と支持を求め、プーチン大統領から、この分野でも協力していきたいと述べました。
  7. 結びに、岸田総理大臣から、プーチン大統領にお会いすることを楽しみにしている旨述べたのに対し、プーチン大統領も、できる限り早くお会いしたいと述べました。

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