外務省・新着情報

令和3年10月6日

 10月6日(現地時間同日)、南スーダン共和国の首都ジュバ市において、我が方、堤尚広駐南スーダン共和国日本国特命全権大使と先方マイーク・アイー・デン外務・国際協力大臣(Hon. Mayiik Ayii Deng, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation)との間で、供与限度額7.8億円の無償資金協力「ジュバにおける廃棄物管理改善計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 南スーダンでは、2005年に締結された包括和平合意でジュバ市が南部スーダンの首都と制定されて以降、帰還民の流入等により同市の人口が2008年の約23万人から2019年には約40.3万人となっており、これに伴い、一般廃棄物発生量も2020年の推計値(1日当たり約430トン)から大幅に増加することが見込まれています。同国地方自治法において廃棄物管理は地方自治体が担うべき公共サービスの1つに位置づけられており、その実施推進のための組織体制や機材等の整備が急務となっています。
  2. この協力は、首都ジュバ市において廃棄物の収集・運搬・最終処分に必要な機材及び重機の整備を通じ、同市の廃棄物管理能力の強化及び地方自治体による廃棄物の適正かつ持続的な管理体制の構築を図り、もって同市の衛生環境向上を通じた同国の経済及び社会インフラ整備に寄与するものです。
  3. また、本協力は、2019年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)を契機に都市の廃棄物に関する各国の知見・経験の共有等を目的として発足した「アフリカのきれいな街プラットフォーム」の目標達成にも資することが期待されます。
(参考)南スーダン共和国基礎データ

 南スーダン共和国の面積は約64万平方キロメートル(日本の約1.7倍)、人口は約1,106万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は460米ドル(2018年、世界銀行)。


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