外務省・新着情報

冒頭発言

日本によるワクチン提供

【茂木外務大臣】私(大臣)の方からまず1件、日本からのワクチンの供与についてであります。
 これまで日本で製造したアストラゼネカ社製ワクチン2,300万回分以上を、東南アジア、南西アジア、太平洋島嶼国等に供与してきました。今般、海外からの支援要請も踏まえまして、新たに台湾へ50万回分、ベトナムへ40万回分、タイへ30万回分、ブルネイへ10万回分の供与を行うことを決定いたしました。これらのワクチンは、準備が整い次第順次、各国・地域に輸送する予定であります。
 台湾、これまでに累計で340万回分のワクチンを提供しておりまして、今回50万回提供しますと390万回ということになります。またベトナムについては、これまで318万回提供しておりまして、合計しますと、今回を加えますと358万回分、このような数に上るところであります。
 引き続き、国内のワクチンの生産・使用状況、各国・地域における感染状況やワクチンのニーズ等、様々な要素を勘案して検討し、供与を進めていく予定であります。
 なお、これらのワクチンの提供につきましては、各国から、その度ごとに大きな感謝の念が示されております。私(大臣)からは以上です。

北朝鮮に関する日米韓協議

【NHK 山本記者】日米韓の局長級協議について伺います。ちょうどまだ行われている最中かと思いますけれども、北朝鮮がテーマということですが、大臣、協議の成果については、どのような成果を期待されていますでしょうか。

【茂木外務大臣】9時30分から始まりまして、ちょうど終わるかどうかという時間かと思っておりますが、外務省におきまして、北朝鮮に関する日米韓の協議を行っているところであります。今回の協議につきましては、ミサイル発射の以前から予定されていたものでありまして、最近の北朝鮮情勢に関する意見交換を行うとともに、引き続き、日米韓3か国で緊密に連携していくことを確認すると、こういう機会になると思っております。

日米豪印首脳会合

【NHK 山本記者】クワッドについて伺いたいんですが、米国のホワイトハウスが今月24日に首脳会合を開いて、日本から菅総理を招待すると発表しました。改めて、菅総理の出席に向けた調整状況を伺いたいのと、菅さんにとっては退任直前での訪米ということになるかと思いますけれども、このクワッドに参加する意義について改めてお願いします。

【茂木外務大臣】米国政府、日本時間の本日未明になりますが、9月の24日ワシントンDCで、対面で日米豪印首脳会合、開催する旨発表したところであります。米国からは、本会合の開催に当たって、ワクチン協力をはじめとする新型コロナ対策等を主要な議題の一つとして話し合うべく、是非ともこの時期に日米豪印首脳会合を開催したいとして、菅総理への招待があったところであります。
 米国からの招待を踏まえまして、日米豪印による協力の推進や日米関係の強化の重要性に照らして、諸般の情勢が許せば、菅総理はワシントンDCを訪問し、日米豪印首脳会合に出席する方向で調整を開始したところであります。
 史上初となります対面での日米豪印首脳会合の開催、これは菅総理が出席をしました本年3月の日米豪印首脳テレビ会議、このテレビ会議でも日米豪印がやったのは初めてということでありますけれども、ここで合意されたものであります。
 今回の会合は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現であったり、そのための4か国協力に対する強いコミットメント、これを日米豪印の4か国が確認する良い機会になると、このように考えております。
 これから日本においては、自民党の総裁選があり、新しい総裁が選ばれるということでありますけれど、日米同盟の強化であったり、また、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、このことについては、誰が総裁・総理に選ばれるにしても、方向性は変わらないと思っております。様々な政治スケジュールの中で、この9月24日、ちょうど国連総会と一緒ぐらいの時期でありますが、ここに決まったということでありまして、これ自体の設定は、適切な日程設定なのではないかなと、こんなふうに考えております。

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