外務省・新着情報

令和3年10月8日

 10月8日、午後5時15分から約25分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ナレンドラ・モディ・インド首相(H.E. Mr. Narendra Modi, Prime Minister of India)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、就任直後の祝意ツイートに謝意を伝えた上で、モディ首相とは、外務大臣時代以来東京やデリーでお会いする機会があったが、こうしてまたお話でき嬉しく思う、モディ首相との信頼関係の下、基本的価値を共有する日印関係は近年大きく飛躍している旨述べました。これに対し、モディ首相から、岸田総理大臣の就任に改めて祝意が述べられ、両首脳は、両国関係を共に一層発展させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
  2. 両首脳は、来年の日印国交樹立70周年も見据え、政治・安全保障、経済・経済協力、人的交流といった幅広い分野での協力を進め、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」をさらなる高みに引き上げていくことで一致しました。特に、首脳の年次往来の再開が極めて重要であること、日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の早期開催に向けて調整を進めること、デジタル、グリーン、ヘルスケア、連結性強化、特定技能制度に基づく人材交流等で協力を進めること、日印の旗艦プロジェクトである高速鉄道事業を着実に推進していくこと等を確認しました。
  3. 両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日印や日米豪印で、緊密に連携していくことを確認しました。その中で、両首脳は、力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧への強い反対の意を改めて共有するとともに、サプライチェーン強靱化等、経済安全保障の面でも協力を深めていくことを確認しました。
  4. 岸田総理大臣から、北朝鮮による最近の核・ミサイル活動は、日本、地域、国際社会の平和と安全を脅かすものであると述べた上で、拉致問題について、理解と支持を求めました。この他、両首脳は、新型コロナ対策等の国際社会の課題での連携を進めていくことで一致しました。
  5. 両首脳は、双方の都合のよい適切なタイミングでの岸田総理大臣の訪印を実現することで一致しました。

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