環境省・新着情報

令和3年10月5日

総合政策

(仮称)新岩屋ウィンドパーク事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年10月5日(火)、環境省は、「(仮称)新岩屋ウィンドパーク事業環境影響評価準備書」(コスモエコパワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 本事業は、青森県下北郡東通村岩屋において、稼働中である「岩屋ウィンドパーク」(総出力27,000kW)の風力発電設備18基を全て撤去し、総出力は増加させずに、定格出力約4,300kWの風力発電設備7基に建て替えるものである。 環境大臣意見では、(1)風力発電設備の稼働に伴い、対象事業実施区域の周辺に存在する複数の住居等に騒音による影響が懸念されるため、更に詳細な検討を行い、稼働調整等を含む環境保全措置を講じること(2)適切に事後調査を実施し、環境影響が十分に低減されていないと判断した場合には、専門家等の指導、助言を踏まえ、更なる環境保全措置を講じること(3)鳥類の風力発電施設への衝突や移動の阻害等について事後調査を適切に実施するとともに、バードストライクが確認される等、重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合には、専門家等の助言を踏まえ、追加的な環境保全措置を十分に講じ、影響を回避するよう努めること等を求めている。

1.背景
  環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業
 として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たっ て、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。  本件は、「(仮称)新岩屋ウィンドパーク事業 環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済 産業大臣に対して意見を提出するものである。  今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、 法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

 ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備と    して、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業    者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要
  ・ 事 業 者  コスモエコパワー株式会社
  ・ 事業位置  青森県下北郡東通村岩屋 (対象事業実施区域面積 約237ha)
  ・ 出  力  最大 27,000kW(4,300kW級×7基)

3.環境大臣意見
   別紙のとおり。

  (参考)環境影響評価に係る手続
    【配慮書の手続】
     ・ 公表          平成28年12月12日~平成29年1月12日(住民意見30件※2)
     ・ 青森県知事意見提出   平成29年3月10日
     ・ 環境大臣意見提出    平成29年3月3日
     ・ 経済産業大臣意見提出  平成29年3月10日

    【方法書の手続】
     ・ 縦覧          平成31年2月13日~平成31年3月14日(住民意見36件※2)
     ・ 青森県知事意見提出   令和元年8月23日
     ・ 経済産業大臣勧告    令和元年9月10日

    【準備書の手続】
     ・ 縦覧          令和3年3月19日~令和3年4月19日(住民意見40件※2)
     ・ 青森県知事意見提出   令和3年9月27日
     ・ 環境大臣意見提出    令和3年10月5日

     ※2 環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料

(別紙)「(仮称)新岩屋ウィンドパーク事業環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見 [PDF 13 KB]

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長 木野修宏 (内線 6231)
室長補佐 豊村紳一郎 (内線 6233)
審査官 河田 悠 (内線 7245)

発信元サイトへ