令和3年9月29日

 9月29日(現地時間28日)、ホンジュラス共和国の首都テグシガルパにおいて、我が方、福田紀夫駐ホンジュラス共和国日本国特命全権大使と先方リサンドロ・ロサレス・バネガス外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Lisandro Rosales Banegas, Secretary of State for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras)との間で、同国における新型コロナウイルス危機対応のための緊急支援を目的として、110億1,100万円を限度とする円借款に関する書簡の交換が行われました。

  1. 対象案件の概要
  • (1)ホンジュラスにおいては、感染拡大が依然深刻な状況にあり、医療逼迫のみならず国内経済活動が停滞し、失業率や貧困率の上昇が懸念される状況にあるため、社会・経済の回復が喫緊の課題となっています。本円借款は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けるホンジュラスにおいて、同国政府への財政支援を通じて、物流円滑化のための規制・制度改革、貿易円滑化といったセクター改革を図り、競争力向上と地域統合を進め、もって同国の経済・社会の安定及び開発努力の促進に寄与することが期待されます。
  • (2)供与条件(「新型コロナ危機対応緊急支援円借款」)
    • ア 金利:0.01%(固定金利)
    • イ 償還期間:15年(4年の据置期間を含む。)
  1. 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大及びそれに伴う経済社会活動の停滞は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ本円借款を通じて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける途上国における経済活動の維持・活性化に貢献することは、日本を含む世界経済を下支えする観点からも重要です。
  2. 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化及び国際社会・経済の回復と安定及び持続的発展に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく途上国を支援していきます。

 ホンジュラスは、面積約11万2,490平方キロメートル(日本の約3分の1)。人口990万人(2020年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,390米ドル(2019年、世界銀行)。