環境省・新着情報

令和3年9月28日

自然環境

大阪港におけるヒアリの確認について(令和3年8月27日の続報)

令和3年8月27日付け報道発表のとおり、大阪港で特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)が確認されたことを受けて、環境省では、専門家、大阪府、大阪市及び大阪港湾事業者等の協力のもと、これまで確認地点の追加調査及び防除を継続して実施しています。9月22日(水)の調査において、隣接する箇所で、8月27日付け報道発表のヒアリとの関連が疑われる一定の規模のコロニーが形成されていることが確認されました。環境省としては、引き続き専門家及び関係機関の協力を得て、確認地点における確実な防除を実施するとともに、繁殖可能な有翅女王アリが周囲に分散した可能性をふまえて、継続的な周辺調査を実施していきます。平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和3年9月28日(火)現在で17都道府県、計78事例です。

大阪府 同時発表
1.前回発表(8月27日(金))までの経緯

8/23

港湾事業者が実施する大阪港での港湾調査において、調査事業者がコンテナヤード敷地境界にある側溝で、ヒアリと疑わしいアリ300個体程度が側溝の継ぎ目へ出入りしているのを確認。調査事業者が確認箇所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置。

8/24

環境省近畿地方環境事務所が現地調査を実施。確認箇所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を追加設置。環境省が専門家に同定を依頼。

8/25

専門家が当該アリについて、ヒアリであることを確認。

2.前回発表(8月27日(金))以降の経緯

9/9

・港湾事業者等が確認箇所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を追加設置。以後、1週間程度毎に殺虫餌(ベイト剤)を追加設置。

・調査事業者が確認地点において誘引剤を用いた目視による調査を開始。

9/22

環境省近畿地方環境事務所、専門家及び調査事業者が現地を調査し、隣接する箇所で、新たに1000個体以上の働きアリと当該アリの土中への出入りを確認。
※ 新たにヒアリが確認された場所は、事業者が工事実施中のため立入りができなかったが、工事完了後の9/22から調査可能になった。

9/23   

専門家が現地の周辺道路等における調査を実施。

9/26

専門家が現地を調査し、9/22確認地点において、有翅女王アリ3匹、無翅女王アリ1匹を確認。

3.今回確認されたヒアリについて

確認されたヒアリは、働きアリ1000個体以上、有翅女王アリ3匹、無翅女王アリ1匹です。

4.今後の対応

引き続き、専門家の助言と関係機関の協力を得て、確認地点の周囲を含め、速やかかつ徹底した防除及び周辺調査の継続的実施を進めます。
具体的には、

9月27日の週には、確認地点の周囲も含め、巣が形成された箇所全体の殺虫餌(ベイト剤設置及び液剤散布)による集中的な防除を実施
確認地点を含む敷地内には、殺虫餌(ベイト剤)を継続的に設置
繁殖可能な有翅女王アリが周囲に分散した可能性をふまえて、確認地点の周辺調査を、本年11月までに実施
上記の確認地点及び周辺におけるモニタリングは、来年度以降も継続的に実施
近隣に敷地を有する関係事業者への注意喚起及び情報提供依頼

なお、近畿地方環境事務所から大阪府等の関係機関に対して、以下を依頼しています。

今回ヒアリの確認があったことから、当該コンテナヤード及びその周辺の点検等を適宜実施すること。
ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認されるまではコンテナや積荷の移動を避けるよう留意するとともに、その点につき関係者にも徹底を依頼すること。
今後、環境省等が実施する調査に協力すること。

5.疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。

多数の生きたアリの集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。その上で、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。

アリが少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。

詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.3.1」のP.19~24を参照してください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.3.1.pdf  

<一般の皆様へのお願い>

ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
 http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html

ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。

受付日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)
受付時間:午前9時から午後5時
ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110(IP電話の場合 06-7634-7300)

チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。
以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html

今回確認されたヒアリ

今回ヒアリが発見された場所

関連情報

過去の報道発表資料

令和3年8月27日
大阪港におけるヒアリの確認について

連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8344
室長 大林 圭司
室長補佐 水﨑 進介
担当 関 貴史 (内線 7478)
近畿地方環境事務所野生生物課
直通 06-6881-6505
課長 澤志 泰正
課長補佐 村井 智宏
担当 矢部 敦子

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