(令和3年9月21日(火曜日)10時39分 於:本省会見室)

豪英米の安全保障協力(AUKUS)

【日本経済新聞 飛田記者】AUKUSを巡って、フランスが駐米・駐豪大使を召還したり、東南アジアの一部の国が懸念を示すなど、反応が出ていますけれども、大臣、既に歓迎する意向を示されていますが、各国のこの反応をどのように受け止めていらっしゃるか教えてください。

【茂木外務大臣】日本としてはですね、先日、電話会談を行いまして、私(大臣)から、オーストラリアのペイン外相、そして、英国の新たに外相になりましたトラス外相に対して、インド太平洋地域への関与、これを強化すると、こういった意味ではAUKUSの創設、歓迎をしている。
 これは様々な枠組み、クワッドもあるわけでありますし、また、ASEANはAOIPと、更にEUも、先日「インド太平洋に関する共同コミュニケーション」を発表している。様々な枠組みであったりとか、取組が進んでいると、そこの中で具体的にワクチンであったり、気候変動であったり、そういう協力も進んでいるということは歓迎をしたいと思っているところであります。
 AUKUSについて、様々な意見、出ていることは承知しておりますけれど、各国の反応でありますので、私(大臣)からのコメントをすることは控えたいと思っておりますが、日本として、インド太平洋地域の平和と安定という大きな目標に向けて、関係国と様々な枠組みで対話であったりとか協力、こういったものを進めていきたいと思っております。