令和3年9月21日

 9月17日(現地時間同日)、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、我が方、大澤勉駐チャド共和国日本国特命全権大使(カメルーンにて兼轄)と先方ジッディ・ビシャラ・ハッサヌ駐カメルーン・チャド共和国特命全権大使(H.E. Mr. Djiddi BICHARA HASSANE, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of Chad to Cameroon)との間で、供与額3億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. チャドは、国連人間開発指数で188か国中187位に位置づけられる、世界最貧国の一つです。2014年以降、チャド湖周辺地域における暴力過激主義組織やテロ組織の活動が活発化し、多くの難民・国内避難民が発生して大規模な人道危機が生じており、チャド国内の社会安定化が課題となっています。
  2. この計画は、チャド政府に対し、ピックアップトラックや携帯用無線機等のテロ対策機材を供与することにより、同国の平和と安定の促進に貢献するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」の下で、安定的で信頼される制度の構築とガバナンスの強化に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

[参考]チャド共和国基礎データ
 チャド共和国の面積は約128.4万平方キロメートル(日本の約3.4倍)、人口は約1,595万人(2019年、世界銀行)、一人当たりGNI(国民総所得)は700米ドル(2019年、世界銀行)。