令和3年9月13日

 9月10日(現地時間同日)、ガーナ共和国の首都アクラにおいて、我が方、姫野勉駐ガーナ共和国日本国特命全権大使と先方、クワク・アンプラトゥム=サーポン外務・地域統合副大臣(Hon. Mr. Kwaku Ampratwum-Sarpong, Deputy Minister for Foreign Affairs and Regional Integration)との間で、供与額36.56億円の無償資金協力「第二次テマ交差点改良計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ガーナは、国内輸送の95%を道路に依存する中、高度経済成長に伴い物流量が増加しており、道路網の整備が喫緊の課題となっています。特に、テマ交差点は、首都アクラを含む西アフリカの海岸都市を結ぶ「ラゴス-アビジャン回廊」とガーナとブルキナファソを結ぶ「東部回廊」の交差点であるとともに、交通量の多い首都アクラと同国最大の商業港であるテマ港を結ぶ区間であることから、恒常的に交通渋滞が発生し、長距離物流を行う上でボトルネックとなっています。
  2. この協力は、テマ交差点の立体化により交通の円滑化を図り、もってガーナの主要経済圏及び内陸国との交通利便性向上及び物流改善、ガーナの経済インフラ整備に寄与するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

 ガーナ共和国の国土面積は約23.9万平方キロメートル(日本の約3分の2)、人口は約3,042万人(2019年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約2,220米ドル(2019年、世界銀行)。