財務省・新着情報

大麻樹脂等(大麻リキッドを含む)及びMDMAの押収量が増加

財務省は、令和3年上半期(令和3年1月から同年6月まで)に全国の税関が空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まった実績をまとめましたのでお知らせします。

1.不正薬物*1

不正薬物全体の摘発件数は413件(前年同期比20%増)、押収量*2,3は約619kg(同57%減)と、摘発件数は増加し、押収量は減少した。

  • *1覚醒剤、大麻、あへん、麻薬(ヘロイン、コカイン、MDMA等)、向精神薬及び指定薬物をいう。

  • *2錠剤型薬物を除く。

  • *3重量等未確定につき含まれないものがある。以下、個々の押収量についても同様。

〔覚醒剤〕

  • 摘発件数は37件(同12%減)、押収量は約512kg(同20%増)と、摘発件数は減少し、押収量は増加した。

  • 押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約1,708万回分、末端価格にして約307億円に相当する。

〔大麻〕

  • 大麻草の摘発件数は66件(同57%増)、押収量は約13kg(同69%増)と、共に増加した。

  • 大麻樹脂等(大麻リキッド等の大麻製品を含む。)の摘発件数は52件と前年同期と同数であり、その内、大麻リキッドが43件*4と大宗を占めた。

  • 大麻樹脂等の押収量は約70kg(同約3.5倍)と大幅に増加し、上半期で前年の押収量を上回った。

    *4大麻樹脂等の摘発件数の内、関税局・税関において大麻リキッドと判断した物件が含まれるものの件数である。

〔麻薬〕

  • コカインの摘発件数は11件(同15%減)、押収量は約4kg(同ほぼ全減)と、共に減少した

  • MDMAの摘発件数は37件(同5%減)と減少し、押収量は錠剤型が約8万6千錠(同36%増)、その他の形状が約8kg(同約6.6倍)と、共に増加した

〔指定薬物〕

  • 指定薬物の摘発件数は141件(同21%増)、押収量は約8kg(同95%減)と、摘発件数は増加し、押収量は減少した。

2.金地金

摘発件数は2件(同94%減)、押収量は約4kg(同97%減)と、共に減少した。

3.知的財産侵害物品等

著作権を侵害するDVDや商標権を侵害する衣類等の知的財産侵害物品の密輸入事件を7件告発した。

ワシントン条約に該当するタイマイ(ウミガメの一種)の甲羅の密輸入事件や、偽造有価証券の密輸入事件を告発した。


【参考資料】

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