令和3年9月9日

 9月9日、鷲尾英一郎外務副大臣は、国際エネルギー機関(IEA)とオマーン政府の共催による「中東・北アフリカのエネルギー転換に関する閣僚対話」にビデオメッセージにより出席しました。

  1. 本対話は、世界が脱炭素化に向けた取り組みを加速する中、中東・北アフリカのエネルギー転換に向けた方途を議論するため、国際エネルギー機関(IEA)とオマーン・エネルギー・鉱物資源省が共催で閣僚級の会合を開催したものです。
  2. 我が国は、本年IEAに対し約5百万ユーロの任意拠出を供与し、中東・北アフリカ諸国を含む産油国や新興国に対するエネルギー転換を支援するプロジェクトを推進しており、本閣僚対話はその一つとして実施されたものです。
  3. 鷲尾外務副大臣は、日本と中東・北アフリカ諸国との間での長年に亘るエネルギー分野での良好な協力関係に言及するとともに、世界が脱炭素化に向けた取り組みを加速する中、脱炭素化とエネルギー安全保障を両立させるためには、「イノベーションの促進」と「各国間の協働関係の強化」が重要であることを強調しました。この点において、豊富な地下資源や太陽光に恵まれるなど高い再エネポテンシャルを有する中東・北アフリカ諸国は我が国にとって重要なパートナーであり、水素やアンモニアといった新たなエネルギー源の開発と実用化に向けて協力し、世界の脱炭素化を共にリードしていく旨述べました。
  4. IEAからは、本閣僚対話への日本のハイレベルの出席を歓迎すると共に、本閣僚対話が日本の任意拠出によって実現したことに対し謝意が述べられました。
[参考1]鷲尾外務副大臣挨拶(英語(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く
[参考2]国際エネルギー機関(IEA)

 第1次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における自律的な機関として設立された国際機関。エネルギー安全保障の確保、経済成長、環境保護、世界的なエンゲージメントを目標とする。